■NCLEXテスト前のセミナー #76

看護プログラムの卒業が近くなる3月頃は、卒業後に受ける看護師の資格試験「NCLEX」に向けたセミナーの勧誘などがあります。

何故か今年、私にも勧誘のメールが届き(!)、「ああ、今頃かあ」と思い出しました。

学校を訪れて説明をしてくれるのですが、クラスの大体4分の1くらいの生徒がこのセミナーを受けていました。

とても自信がある人は別ですが、普通は誰だって不安で、セミナーは受けたいに決まっている…と思いましたが、「ああ、私は要らないかな」と最初から特に考えてない感じの人も意外に多かったです(値段からかもしれません)。

私は値段が値段なので、ちょっと躊躇しましたが、奨学金を貰っていた身で試験に落ちるわけにいかず、受けることにしました。

値段は確か、当時$500くらいだったと思います。3月末までのディスカウントがあって、それを貰って$450だったと記憶しています。ディスカウントは毎年同じ時期にあるようです。卒業するのが5~6月なので、早い人は卒業と同時に受けてしまいます。

NCLEXは、卒業資格(ASディグリー)が無いと受けられないので、卒業前に受けることはできません。

セミナーは「Kaplan」ので、選択肢として、全オンラインのものと、近くのカレッジ等が会場の対面式セミナーがあります。オンラインのセミナーでは、ライブ(生放送)セミナーの後、録画したセミナーのビデオを何度も見ることが出来ます。

支払った役$450は、「受かるまでサポートします」のお約束付き。

しかし、しかしながら、そのお約束は、設定された課題を全部こなした場合に限り、なのです。その規定は、実際に申し込んでログインして初めて知ったので「ああ~、こういうことかあ~」という感じでした。

設定される課題として、ビデオセミナーとテストの練習問題が山のようにあって、やってもやっても終わらないようなイメージでしたが、それをやらないと、テストに落ちても、その後のサポートは得られないので、ビデオを全部見て、テスト問題も終わらせないといけません。ビデオも聞き逃した感がある箇所を繰り返し見たりするので、その分更に時間がかかる。

NCLEX用のテスト問題集も何冊も売られていますが、私は一冊くらいしかしませんでした。2冊目を始めたのですが、間違いを見つけて、1問ならまだしも、2問目の間違いを見つけた時に、「なんか、これ、大丈夫なのかな~」と思ってしまい、それをやめて、Kaplanだけに絞ろう、と切り替えました。

$450を高いととるか安いと取るかは、その人次第ですが、私個人的には「お勧め5つ★」です。特に日本でもう既に看護師免許を取得していて、アメリカでNCLEXを受けるだけの方とか。

何個も何個も問題を解く、もうこれに限ります。

あと、チョイスがあるなら、古い問題集より、新しめの問題集のほうが良いと思います。NCLEXのテストの方針は何年かに一回毎に変更があり、新しい問題集やセミナーは、その変更に沿っています。古い問題集でも、基本的な部分は変わらないので、悪いわけではありませんが、私の受けた頃から、テストは圧倒的に「select all(当てはまるものに全部チェック)」の問題が多くなり、そういう問題が多く載っている本とか、全く無い本とか、いろいろなので、そういう意味でも新しめのをお勧めします。