■専門看護師は必須★好きな事を仕事にしないと燃え尽きる #93

Image by Alexas_Fotos from Pixabay

看護師になりたい理由、又は、なる理由は人それぞれですが、それがどんな理由であれ、結果的に看護師として同じ場所に立つことになります。

私の周りで、あの人は看護師を辞めて他の職に就いた、という話はあまり聞きませんが、あるとすれば、看護師を教える立場の教職や、マネジメント方面、施設経営、または、医療専門の弁護士などです。

では、そのようにならない場合、何年かMed-Surgなどで看護職を総合的に経験した後は、専門の道に進むことを強くお勧めします。

何故ならば、じゃないと、惰性でしか看護をしない感じになってしまいそうだからです。

そして、悲しいかな、そのような人が大半だと思います。

上記にあげたような職に進まない場合、一旦看護師になってしまうと、それよりも時給が下がる職には、まず就けないでしょう。看護師以外にとても打ち込める物がある人は別ですが、そうでない場合。

その先に何があるかと言うと、最低限のことだけをこなしてシフトを終える看護、になります。最低限ならまだいいです。最低限以下の看護になったりします。最低限以下の看護とは、出ているオーダーをこなすのみ、ということです。

施設によって、シフトは8時間だったり12時間だったりしますが、その時間を出ているオーダーをこなすのみ、の時間として過ごすのって、なんだか人生を無駄に過ごしている気がしないでしょうか。

Med-Surg経験後、そのままMed-Surgを自分の専門にしたかったら、Med-Surg専門看護師としての資格もあります。

要は、看護師をしてても、好きな事を極めたら、毎日がもっと豊かになれるということです。

Image by Pexels from Pixabay

看護師の燃えつき症候群、という言葉もたまに聞きますが、それは多分、好きな事を仕事にしていないからじゃないかな、と思います。

看護師でも向き不向きな分野があると思います。

全ての職場を経験するわけじゃないので、完全にはどれが向いててどれが向いてないのかを明言するのは難しいかもしれません。

看護プログラムの実習はそのためにあると言っても過言ではないです。

実習期間内でいろんな場所を経験して、「今日の充実感」レベルを計ったらいいと思います。

私の場合は、それがたまたまWound Careでした。

だから、どの方も、看護師になったら、専門分野を見つけて、毎日好きな事をして過ごして欲しいと思います。

先日、職場の全看護師宛てに、「PICCナース研修(有料)」と言うお知らせがありました。PICCナースとは、PICCラインを入れる看護師です。研修は$500でした。

Med-Surgに行った際、今年看護師2年目のサラがいたので「ね、見た?PICCラインの研修。行く?行ったら?行きたいんじゃない?」と聞いたら「行きたい。でも、この間、IVスタート研修にお金使ったばっかりで、$500がちょっときつい」とのこと。

「え?IVスタート、って、だって、もう既にIVスタートいつもやってるじゃない。」と言ったら、「そうなんだけど、まだ上手く出来ないから、もっと上手くなりたくて」と言います。

ああ、いいなあ、こういう向上心があって、そういうことにお金をかけよう、と思う気持ちがある人。

サラは、wound careも看護の一環として、ちゃんと見に来て質問とかをしていく数少ない看護師の一人です。

他の多くの看護師は、wound care nurseが来て、自分の患者のwound careをしてくれるなら「ああ、良かった、自分がやらなくてよくて」みたいな感じで全く興味がなくて、自分の患者さんに一体どんなwoundがあるのか、見ようとさえしない人も多いです。

サラに、「私はもうwound care nurseだからPICCナースになることはないけど、私が貴方だったら、借金してでも行くよ。」と言ったんだけど、どうしただろうな、サラは。その後、聞いていないのでわかりませんが… 彼女は、まだ20代で全然若いので、心配ご無用、大きなお世話ですね!

しかしながら、やっぱり専門に進む以外、看護師として充実した毎日を送れる方法はないと思います。