■Wound VACのパンプデバイス用バッグ #143

またまたパイロナイダルシストの患者さん。今の患者さんは比較的年齢が高めの18歳です。

通常は、どの子(患者さん)も、臭いを気にして(ほんのちょっとでも。当たり前ですね。)、wound VACのパンプ持参では学校へは行きたくなくて、パンプの使用が終わるまで学校に行かずに家にいます。学校では、それでなくても、授業中、痛くても立って歩いたり出来ないし、PE(体育)があったりするし、体育座りがあったり、自分でコントロールできない場面が多いです。

でも、この18歳の患者さんは、学校ではなくて、行くのは仕事場で、ドレイネイジも少なめなので臭いも少なく(というかほとんど感じないくらい)、2週間くらいしたら「仕事に行く」と言って、パンプを付属の黒いバッグに入れて、肩から下げて仕事に行きました。

2日目に届け物(新しいキャニスター)があって寄ったら、付属の可愛くないただの黒いバッグではなく、可愛いピンクのバックパックに入れて、仕事に出掛けるところでした。

なんだか… あまりにそのへんてつもない付属の黒いバッグだけを、今までずっとそれが普通という感じで見て来たので、可愛いピンクのバッグパックにパンプを入れて出かける、という柔軟な発想がありませんでした。

付属の黒いバッグは、可愛さなど1ミリも追求していませんし、どの患者さんも、これ以外の物で…などという考えもなかったと思います。

ティーンエージャーは、それでなくてもこのパンプで出かけるのを躊躇しているのだから、KCI社は、もっとティーンが持ち運び安い(物理的にも精神的にも)商品開発をしたらいいんじゃないかな、と初めて思った次第です。