■赤ちゃんの火傷 & 赤ちゃんに一番人気の動画 #145

今日、クリニックに1歳の赤ちゃんが来て、火傷が痛いので触られるとぐずるのですが、お母さんが、絶妙のタイミングでささっと携帯を出して、動画を見せると、洗脳されているかのように、ピタッと泣き止みます。

でも、今日は、お母さんが携帯を忘れて来ちゃったようでした。

小学生のお兄ちゃんが一緒だったので、お母さんは赤ちゃんを抱っこして、お兄ちゃんに「ママは今日携帯忘れて来ちゃったから、(赤ちゃんの)気を散らせてあげてね。」とお願いしたのですが、瞬間「え?どうやって?」という無言のリアクションの表情だったので、「私の携帯使って」と、私のを出しました。

「YouTubeでしょ?何て名前?」と聞くと「Baby Shark」と迷わず答えました。

「ベイビー・シャークね、と、babまで入れたら、なんと、サッと、一番上に出来てきました。Baby Sharkっていうのが。

すごい… 何これ…。

私には小さな子供がいないので、私の携帯には、赤ちゃん関連の履歴は皆無です。

ということは、これは、赤ちゃん関連の一番人気の動画ということですか?

それにしても、すごい食いつき様です。

そうこうしてたら、部屋に小児科の女医さんが入って来ました。

そこで、お母さんと女医さんが話をしているのに、Baby Sharkがガンガンかかっているものだから、声の二重奏で、わ~、って感じだったので、ちょっと動画を止めたら、途端に赤ちゃんぐずり出して、ますますうるさくなっちゃったので、「あ~、はいはいはい」みたいな感じでまた再生開始で…。

すごい有能なベビーシッター、としか言いようがありません。

そして改めて思ったのが、小児科医のノイズに対する許容レベルの高さ… いつも見てる外科医の先生達とは違う…。

そして、赤ちゃんの、一日単位で成長していく様子ときたら、もう驚くばかりです。この週末で、「オッケー」を覚えたとかで、「はい、ちょっと洗うね、ただの水だから」と言うと「オッケー」と…。

「え?!今、オッケーって言った?もしかして?」と聞くと、お母さんが「そう、最近オッケーを覚えたの」とのこと。

そして火傷の傷も一日単位で、みるみる回復していきます。

そしてそして、いつもドレッシング交換をする係のお父さんの腕が日増しに上がっているということにも関心します。お父さんは仕事があるので、クリニックに一緒には来ませんが、包帯を外す時、「お父さん、包帯巻き上達してる~!」と言うと、お母さんが笑って「そうそう、そうなのよ!」と。

ちなみに、このお母さんのお友達が、近隣の大病院で看護師をしているとかで、こういう傷にはあれがいいよ、とかこれがいいよ、とかいろいろ聞いているようで、あれは使ってもいい?とかこれは?とか、聞いて来るのですが、赤ちゃんには、出来るだけ化学物質との接触を少なくして、これは大人にも言えることなのですが、シンプルケア+自然治癒力が基本です。それが足りないようだったら、足していけばいいわけで、最初から、この商品、あの商品というのは特に赤ちゃんにはお勧めしません。

うちの小児科の女医さんもそういうスタンスです(相手は赤ちゃんだし)。

お母さんは、ハニーを使いたくてしょうがないんですよね。

でも、もし「いいよ」と言ってしまっていい方向へ行かなかったら、うちでは責任が取れないので、まだ傷が落ち着いてないので、ちょっと待ってね、と言って理解していただきました。

結局、患者さんが何を使おうが、病院側はそれを阻止することは出来ないわけですが、ここで「いいよ」と言ってしまうと、その瞬間からうちの責任になってしまうので、やはり、いいよ、とは言えないです。ハニーが駄目というわけではなく、相手が赤ちゃんだということと、傷がまだ完全にふさがっていない、ということで、その旨はお伝えしました。

「じゃ、2日後に(次の予約)、どんな感じになっているか見て(傷が)その時に決めましょう」とお母さん。「決めましょう」って…(苦笑)。

どんなにしても、もう、なんか、絶対にハニーを使ってみたい、って感じの勢いです…。

そのお友達の看護師さんも… 気持ちはわかります。私もその立場にいたら、多少やきもきしてあれこれ言っちゃうかもしれません。

でも、迷わせない、ってこともケアの1つかな、とも思います。

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