アメリカで看護師の資格を取るには、大学に設置されている看護プログラムに入ることになります。ここでは、その費用について話してみたいと思います。
1. 授業料
2. 住居費
3. 食費
4. 車 - 車検、保険、ガス代、洗車代、メンテ代
5. 交友費
6. その他
1.授業料
コミュニティカレッジの授業料は基本的に安いのですが、I20のステータスで入った留学生は、非居住者と同じく割高になります。非居住者は、その地域に一年住むと、居住者扱いになり、翌年からは安い授業料でクラスを受けられますが、留学生は卒業するまでずっと非居住者なので、ずっと高いです。授業料に関しては、現地で結婚でもしない限りしょうがないです。
ちなみに、うちの近所のコミカレの授業料は:
居住者が$46(一単位当たり)
非居住者が$260(一単位当たり)
留学生は、勉強のために来ていますので、きちんと最低12単位のクラスを取るのが普通なので、単純に計算して、1セメスターあたり、日本円で約30万円~くらいということになります。
また、授業料の他に、
教科書代(安いものから高いものまで)
ヘルスセンター代 セメスターあたり、$20(学生用のクリニックが使用できます)
施設利用代 セメスターあたり、$10
駐車場代 セメスターあたり、$50
なども追加で取られます。
教科書をアマゾンで購入したりレンタルする場合は、計画的に早めに購入しておきます。学校の売店でも中古(Used)が置かれていますので、そちらもチェックします。
ヘルスセンターには、非常勤の医師や常勤のNP(ナースプラクティショナー)がいますので、ちょっとした体調不良の際は無料でお世話になれます。
2.住居費
学校や地域によって差はありますが、住居費は一番の出費要因です。
まず、コミュニティカレッジには基本的に学生寮はありません。コミュニティのカレッジですから…。4年制の大学にはあります。
居住費は、本当にピンキリで、$500~$2500、と、更に上はきりがないでしょう。居住費を抑えるために友人同士でアパートをシェアする人もいますが、友人同居はとかくトラブルのもとなので避けた方が賢明かと思います。でも、これは性格にもよるので、一緒に楽しく過ごしたい人は全く構いません!
大学に留学生のアドバイザーがいる場合、ホームステイ先の有無について、事前にメールで問い合わせをすると良いと思います。ホームステイ先を決める場合は、食事付きか食事無しかで大きく家賃が変わります。
食事付
メリット:家族の一員としての関係をもっと味わえる、食事を作る手間が省ける、アメリカ人の食事を体験できる(短期におすすめ)、食料を買い出しに行かずにすむ(お手伝い必須かも)、などなど。
デメリット:食事が不味くても文句が言えない。食事の支度、後片付けを率先してやらなきゃいけない感じになる。食事の時間など、友達と気軽に遊びに行けない感じがある場合も。これからは自分で作る、と言い出しづらい、などなど。
食事無し
メリット:自分の好きな物を食べられる、食べたくない物を我慢して食べなくてもいい、など。
デメリット:家族の一員感が薄い、家族とのキッチンのシェアが難しい、食事づくりが面倒、食事の買い出しが面倒、食費が別にかかる、などなどです。
食事に関しては、大概、ホームステイ先の方から、食事の有無の条件を学校側に事前に出されています。
3.食費
学校のカフェテリアでのランチ代、食事が付いていないホームステイ先だった場合やアパートで自炊する場合の食事代、友人との外食代など、食費は必ずでますが、工夫次第ですね!でも、健康を害したら、結局医療費が出てしまうので、食費の削りすぎには注意しましょう。
4.車のこと
学校からホームステイ先が遠い場合、車の購入やバスルートの確保などが必要になり、それによって留学予算やストレスの度合いが大きく違ってきますので、それも要確認です。その人の性格にもよりますが、なまじ車があると、同じ留学生仲間の送迎係になってしまったり、また、家が買い物先や学校から遠い場合は、誰かにいつもお願いしたりする精神的負担があったりなど、車の有無は留学生活における人間関係や経済状態、トラブルの度合いに大きく関与しますので、後々のストレスを軽減するために、最初から慎重に考えた方がいいです。
送迎を頼まれて、思い切って断ると、陰で悪口を言われたり、また、断り切れずに車を貸したら壊されたり、と、留学生に車のトラブルは付き物と言ってもよいくらいです。
● 車の購入代
● 保険代 ―― 月額$70~100ドル程度 (学生は成績優秀者だと安くなる場合も。私も、学校の成績は?と聞かれました。勿論Aと答えました!)
● ガソリン代 ―― 地域によってガス代は様々ですが、今は大体$3~4/ガロンくらいです。普通のそれほど大きくないセダンだったら、12ガロンくらい入りますので、平均$45くらいでしょうか。1ガロンで走れる距離は、フリーウェイか市中の道かにもよりますが、平均25マイルくらい。
● メンテナンス費用 ―― ガス代に加え、オイルチェンジ代($25-40)、ブレーキ修理代(状態による)、タイヤ交換代($450-600)、等
4.交友費
とかく留学生は観光気分が抜けないと思います。やはり、せっかくなので、名所くらいは押さえておきたい、と思うものですし、あちらのレストランが美味しいと聞けば、食べに行ってみたくもなります。誰と付き合うかによっても出費は違ってきます。
5.その他
滞在中に、日本に帰国する際、最近では飛行機代がとても高いです。昔は本当に安く、往復$400以下なんて時もありました。フィリピンの方が日本に行くより全然遠いのに、飛行機代はフィリピン往復の方が安かったりして、とにかく「日本行き」というのが特別に高いと韓国の航空会社から言われました。夏休みの間などもクラスを取って、学校を早く終わらせる、という考えもあります。
以上は、一般的なコミュニティカレッジへの留学ケースですが、看護プログラムに応募するという目的が最初からある場合は、取るクラスも決まってきて、空いた時間もそれに向けて使うようになると思います。当時は何も考えず学校に行っていましたが、今思うと、そうすれば良かったと思うので、これから入学する人には、限られた時間を有効に使えるよう事前のリサーチをお勧めしたいです。