■モノセラピー/First-Line
■その他の薬/Second-Line
■自分の場合/効果的だったInter-nasalスプレー
■生理食塩水の作り方
取っていたPharmacologyのコースは無事終了に至りましたが、この中から一つ抜粋してみたいと思います。それは、現在進行形の私のアレルギー性鼻炎についてです。もうこの春は、何度くしゃみをしたことでしょうか。先週はだいぶ薬のお世話になってしまいました。
アレルギー性鼻炎は、pharmacology的には、喘息やCOPDのあたりで一緒に出てきます。微妙に全然違うような気もしますが、薬の性質ということでしょうか、一緒のモジュール(チャプターみたいの)でした。
それでは早速…
先ずは、教科書に書かれている通り、①環境を整える→➁症状が軽ければ薬を一種類→➂症状が続くならば、服用量を上げるか2種類目の薬を追加。というのを押さえまして、次です。
(注)これはあくまで試験勉強用なので、実際にアレルギー性鼻炎で苦しんでらっしゃる方は、ちゃんとお医者さんにご相談くださいね。)
モノセラピー/First-Line
モノ(一種類)セラピー(お薬による治療)ということで、()に書いた通り、薬一種類で治療するなら一番効果的なのは、という意味です。
それは、「Inter-nasal Corticosteroid (INCS)」です。スプレータイプのステロイド入りのお薬ということですね。理由は、いろんな症状に対応可能だということです。(くしゃみ、痒み、鼻水、鼻づまり、目の痒み、など)ステロイド剤は、炎症を抑える作用があるので、塗り薬など、我が家は長年お世話になっております。良し悪しは置いといて…。
薬には副作用が付き物です。服用時には、副作用のチェックも必要です。(口の渇き、鼻血、頭痛、その他)この辺りは主治医の先生とお話くださいね。
そして、これにantihistamine(抗ヒスタミン剤)を追加することもあります。
次に、その他どんな薬があるか挙げてみます。
その他の薬/Second-Line
Oral decongestant(鼻づまりを解消する薬。Sudafed等。), intra-nasal mast-cell stabilizer (ex. cromolyn) (マストセルのグラニュレーションが散らばるのを押さえる働き), oral leukotriene receptor antagonist (LTRA/montelukast) (Leukotrieneもヒスタミンと同じように、マストセルからぶわあぁ~と出てくるのでそれを押さえる働き), intra-nasal anti-muscarinic (ex. ipratropium), intra-nasal saline irrigation(生理食塩水での鼻の洗浄) など。
感染症の症状がない限り、抗生物質は基本的に使用しません。
妊婦さんや子供が使用しても安全なのは「cromolyn」ですが、効き目が出るまでに時間がかかります。お医者さんと相談くださいね。
(注)これはあくまで試験勉強用なので、実際にアレルギー性鼻炎で苦しんでらっしゃる方は、ちゃんとお医者さんにご相談くださいね。)
市販の薬(お店にはどんな薬が…)
上記、いろいろありますね!私も今年の鼻炎が酷くて、ドラッグストアの売り場に来てみた次第です。ドラッグストアの薬剤師さんも商品の質問に答えてくれるので、質問がある方は薬剤師さんにどんどん聞いてみてください。お医者さんから処方された薬は効きが違ったりするので、酷い人は、やっぱりお医者さんにちゃんと診てもらって(鼻の中の腫れ具合とか)、必要ならば処方箋を出して貰うのが良いかと思います。
自分の場合/効果的だったInter-nasalスプレー
私はずっと、ドラッグストアで薬剤師さんに以前教えていただいた通り、抗ヒスタミン剤(2nd generation以降のものが眠くならないタイプ)とoral decongestantを合わせて飲んでいました。そして、生理食塩水 (normal saline) で鼻を洗浄する、みたいな感じのこともしていました。
が、この度、新しい(自分にとって)商品を使用してみたところ、商品なるものだけあって、明らかに生食水よりも効果的だったので、紹介したいと思います。
それは、intra-nasalスプレーです。写真を載せてみますね。上に挙げた写真にも同じ名前のがちょっと写っています。
前述の1st-lineに挙げているようなステロイド系のスプレーではないので、効き目も弱いかな…と思っていたのですが、実際に使用してみたら、「saline irrigation (生食水で鼻をリンスする)」より効果的な気がしました。噴射しやすい容器の構造にもよるかもしれません。
水、キシリトール、塩分、グレープフルーツエキス、みたいな感じですね。香りも爽やかです。
いやいやいや、本当にもう… 今年のアレルギー鼻炎は結構ひどかったです~。
生理食塩水(normal saline/NS)の作り方 (あくまでご参考までに)
生理食塩水は、人間の体内の水分に一番近いとされているので、とかくよく使われます。鼻の洗浄を水道水ですると、プールで水が鼻に入っちゃった時みたいな痛さや不快感が発生しますが、NSを使用すると、違和感がありません。
お寺の修行僧さんの方達は、朝起きて顔を洗う際、日課として鼻もリンスするのだそうです。それで病気知らずと本に書かれていました。(父が生前読んでいた「大法輪」という本に)
私は自分では作ってませんが、もし興味がありましたら作ってみて下さい。自分で作れる気がしない理由は、鍋とか綺麗綺麗に洗わないと…ってストレス…かな、と思います。また、長持ちしないので、こまめに作らないといけません。医療施設でも、生食水は、24時間後には廃棄しないといけない決まりになっているんです(下にも記載しています)。
用意するもの
塩
殺菌された蓋付きの容器
計量カップと計量スプーン
蓋付きの鍋(当たり前ですが、綺麗に洗ってくださいね)
キッチンタイマー
手順 — 1リットル (32 oz.) 作ります。
手洗い。石鹸と温かいお湯でよく洗って乾かします。これはとても大事ですね。
4カップ分の水(水道水と書かれてますが、各自お好みで)と小さじ2杯の塩を鍋に入れます。
蓋をして15分間沸騰させます。
火を止めて、室温になるまで蓋をしたまま冷まします。
殺菌された容器に移し、蓋をします。
容器には作った日付と時間を記載します。48時間経った時点で残っている分は捨てます。(医療施設では、開けてから24時間経った生食水は捨てられます。)