■アメリカの看護プログラムに年齢制限は有り?#35

私の職場にいるMDSコーディネーター(the Minimum Data Set)はRNですが、64歳くらいかな、と思っていたら、78歳と判明。

時々、小走りで歩いていたりして、78歳と聞いて、本当にびっくりしました。

私が看護プログラムに入った時、クラスメートに60歳近い男性がいました。

穏やかで、太極拳と音楽活動を趣味としている方で、癌の闘病経験があり、患者さんに寄り添う看護が得意な感じでした。

看護プログラムに入るには、予め取っておかなければいけない科目があるため、高校を出て直ぐ、という生徒を見る方が逆に少ないくらいです。

若くても20代前半くらいです。

やはり一番多いのは、20代後半から30代後半くらいの年代かと思いますが、前述の通り、50代でも、カリキュラムをこなせさえすれば、全く構わないです。

知っている男性で、50歳近くになってRNの資格を取り、実務を2年程経験して、管理部門に入った人もいます。いろいろな道が開けますし、何歳になっても、看護師の資格はその後の人生に役立つと思います。

直接の看護にあたるポジションは、フロアナース、と呼びますが、フロアナースじゃなくなる一番の要因は、足腰が痛かったりする場合です。

フロアナースの仕事は、12時間シフトの場合が多く(週に3日勤務)、緊急時は走らないといけない場合もあります。

コンピュータ化にもついていく必要があります。看護プログラムの学生は、実習先でコンピュータを一回くらい教わってすぐに実践しないといけません。実習先が異なる場合は、複数の実習先でそれぞれの種類のプログラムを覚えます。が、大概はみんな何とか大丈夫です。

以前、職場にいた65歳のLVNは、コンピュータ化になるなら、私には無理だから退職する、と言っていましたが、周りのスタッフが、「大丈夫、皆んなで助けるから絶対に大丈夫」と言って、最初の1~2週間くらい、入力を手伝ったりしたら、全く大丈夫でした。

投薬の計算に関しては、看護プログラム内では計算機で自分で計算しますが、現場ではほぼ大体、薬剤師が調合して用意してくれています。しかしながら、看護プログラムに在学中は、投薬の計算のテストが毎学期あって、この点数が悪いと病院実習に出られません。

大きな声では言えませんが…投薬の計算は、日本人なら大丈夫です。そして、これは個人的な意見なのですが…、投薬の計算を習う授業では、アメリカ的な計算方式で教えてくれますので、自分の方程式を信じて(日本的な)貫いたらいいと思います。要は答えが合ってればいいわけなので…。

いずれにせよ、健康で、コースのカリキュラムに柔軟に対応できれば、年齢制限は無し、と断言して良いと思います。