■創傷ケア看護師(Wound Care Nurse)の一日 #36

創傷ケア看護師(wound care nurse)の仕事は、シフト制ではなく、平日の日勤8時間というスケジュールが一般的です。

フロアナースのシフトは、朝の7時から夜の7時の2交代制か、又は7時ー3時ー11時の3交代制のどちらかが一般的で、それに合わせて朝の7時~7時半から8時間勤務すると、3時半以降のクリニックの患者さんの対応が残業になってしまうため、クリニックの患者さんの予約を確認しながら微妙に出社時間を調整します。

私の勤務する病院では、残業時間に厳しく、何故に残業になったのか、各々のマネージャーに報告して承認をしてもらう必要があります。なので、出来るだけ残業にならないようにタイムマネジメントしないといけません。残業をあまりしている人は、能力がない人、みたいな感じにとられてしまいます。

創傷ケア看護師は、リハビリ入院セクションが病院内にある場合は、そこへも行くのですが、リハビリの患者さんは、朝からフィジカル・セラピーがあったり、入浴中だったり、ベッドから出て椅子に座って食事中だったり、なかなか忙しいので、その合間を縫って、創傷のケアにあたる必要があります。

個人的には、食事、入浴、リハビリは、創傷のケアそのものよりも重要だと思うので、私はそちらを最優先させたいといつも思います。

通常は、朝、患者さんがベッドから出ないうちに、そして食事やセラピーが始まらない朝のうちに2,3件、アセスメントやトリートメントを済ませてしまえたら、その後のタイム・マネージメントが楽になります。

というわけで、私の一日は大体このような感じです。

7時半~8時半:リハビリの患者1・リハビリの患者2

「Wound Care Referral」要請のFAXチェック

朝のミーティングがある日はミーティングに出席

「Wound Care Referral」の要請があった患者さん達を訪問(ICUとかMed-Surgとか)

メールのチェック・返信

昼食

Wound Care Documentation(アセスメントをした患者さんの記録をつける)

クリニックに患者さんの予約がある場合は、クリニックへ。

一日の整理

そして、これらの合間合間に、車椅子が必要な患者さんの対応、特別なドレッシング材等が必要な場合のオーダー、会議資料の作成など、その他業務が随時入ります。

私はこの仕事が大好きなのですが、同時に、Wound Care は多くの看護師が嫌がる仕事でもあって、過去に何度も、他の看護師やCNAに「よく出来るわね、こんな仕事。私には無理」と言われたことがあります。

お掃除の人に「廊下まで臭ってきたわよ(創傷の)。アナタ、よく平気ね」と言われたこともあります。

創傷ケアの仕事は、誰もがやりたい仕事ではありませんが、職人的な面もあり、そういう意味でも私は大好きです。