同じく、創傷治癒学会の認定資格で、フットケアナースの資格というものがあります。
これは、2014年の年末までは、4年制大学卒業資格が無くても取得可能でしたが、2015年からは、受験資格に4年制大学卒業資格が必要となりました。
この資格を持っていることによるベネフィットは、ささっと患者さんの難しい足の爪を切ってあげることが出来る事です。
高齢者の爪は、往々にして、黄色っぽく変色した厚く硬い爪であることが多く、ほとんどのフロアナース(スタッフナース)は、切ろうとしないのが普通です。
特に、ICUナースは、それが看護の優先順位ではないため、Med-Surgも同じく、です。
リハビリ病棟も、ほぼ同じです。
ERに至っては、皆無でしょう。生死に爪がどうのは関係ないですし。
長期療養(Long-Term-Care)になると、そこが家のようになり(いわゆる老人ホーム的な)、そうなると、爪のケアもケアプランに含まれてくるのですが、足の爪を切ってあげてるナースを私は見かけたことが一度もありません。技術的に、きっとそう簡単には切れないからだと思います。
そして、大体は、Podiatrist(Foot Care Doctor)の元へ予約を取ってそこで切ってもらいます。
フットケアナースの資格があると、爪を切ってあげたり、サンドをかけてあげたりが出来ます。この資格はあるからと言って、時給が上がるとか、そんなことはあまりありませんが、持っていると、仕事の幅がきっと広がる筈です。