WOCN学会認定の資格に、WOCの3種類の他に、フットケアの看護師資格というのもあります。これは2015年の1月から、受験資格内容がちょっと変わり(要BSNになった)、この度見たら、初回の人用のCE(Continuing Education)の時間も増えている気がします。
年々、門戸ら狭められている感じがしますね…。
さて、このフットケア資格、私は初回の受験の際、不合格になりまして、受験料も高かったこともあって(確か当時は$375だったと思います)、ショックで脱力感がMAXだったのを覚えています。
受験会場まで片道一時間半も運転して行ったのに、帰り道の一時間半の虚しさと言ったら…。
「しょうがない、勉強しなおして出直すしかない」と、気を取り直して、2回目でなんとか合格したのですが($750かかってる計算!痛かった!)、今日(更新しました)、なんだか当時の不合格の時の気持ちがトラウマ的に思い出されて、途中、「いかんいかん、集中、集中」と自分に言い聞かせないといけない感じが2回ほどありました。
試験は、全部で120問、120分間なので、1問1分です。
ちょっと長文だと、私の場合は、絶対に1分かかっちゃうわけなのですが(読むのに時間がかかる!)、その分、短い質問の時に、ささっと答えないといけません。
フットケアの試験は、専門用語はもうきっちり頭に入れる!ことが必須です。
短い質問なのに、基本的な単語の意味がわからないと、ここで取らないで何処で取るの?という感じになりますよね!
質問の内容自体は単語さえ知っていれば非常に簡単というケースが多々あるので、専門用語はもう絶対に押さえましょう。
この資格試験は合格率が70%と、意外と低いのですが、CEを受けて、質問を練習すればそれほど敷居が高いものではありません。
初回度は、他の看護プログラムのフットケアコースを受講して(必要なCE資格のためにも)そのまま受けたのですが、今回は、下記のサイトで勉強してから受けました。
もし、興味のある方は、リンクを載せておきますので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
◆ www.PearlsReview.com ($65払うとCE受講し放題です。「Foot Care Certification」で6つくらいあります。実際のテストにもいっぱい出ます。
◆Textbook:「Acute & Chronic Wounds」Current Management Concepts (5th edition) by Ruth A. Bryant Denise P. Nix (この中の第15章がフットケア)著者はWOCNの先生でもあります。この本は、教科書的に使われているので、必須です。基本はここで抑えます。章自体は短いです。5th editionの方が新しいので値段が高いですが、4thより5thをお勧めします。
◆ WOCN認定委員会のサイトでオファーしているコース及びにサンプルテスト($45/40問)
◆ WOCN認定校でオファーしているコース(有料)
この資格はですね… 以前も書いた内容かもしれませんが、資格自体が表舞台に出ることは無くて、人事にも資格の保持を報告しているわけではありません。求められてもいませんし…。
というわけで、この資格があるからと言って、お給料が上がるわけでもありません。フットケアは私の職務内容にも明記はされていないので、フットケア自体、する必要もないのですが、実際には、患者さんの足の爪を切る機会は度々あります。
資格を取った時に実務訓練みたいのも受けたので(地域の教会で、先生達の監視の元、高齢者の方々にフットケアを提供する、というもの)、私的には患者さんのフットケアを頼まれると嬉しいのです。
Med-SurgやICUで、患者さんの爪を切ったりする必要はまずほぼないのですが(要請が無い)、Long-Term Care では、患者さんは基本的にそこに住んでいるわけですので、看護師が爪のケアをします(の筈…)。
施設によっては、定期的にフットケア看護師が外部からやってきて、一斉にフットケアを施していくのですが、私のいる施設では、どうやらそれはないようです。内部で誰かがやるのなら、わざわざ経費を割く必要がない、ということなのかもしれません。
Rehabilitation Unitは、Med-Surg同様、患者さんは1~2週間程で退院していきますが、「これはちょっと切ったほうがいいよね」的な場合は、切る場合もあります。往々にして、家族も切ってあげられないレベル、という状態が多いからです。
昨日も、足の爪が見事に羊の角のように伸びてしまっている(onychogryphosisと言います)患者さんに、フットケアを施しました。フット・ドクターみたいに完璧に短くは出来ませんでしたが、かなり短くまで切ってあげました。患者さんが難しい人で(CNA曰く)、3日(3回)に分けて…。
その後、担当の看護師から、「訪れた家族が『(本人が頑固で)クリニックのフット・ドクターにも行かないし、(足の爪に関して)困っていた。ありがとう。』とお礼を言って帰って行ったよ」と聞きました。
というわけで、Long-Term Care Unit で勤務されている看護師さんや訪問看護をされていらっしゃる方には、このフットケア資格、お勧めです。