■経営難に陥いって初めて考えるWound Care Charge #165

■看護師がチャージできること

■そもそも創傷ケア専門看護師は必要か

今日は、Wound Care Chargeのミーティングがありました。

私がこの病院に来て初めてです。

ようやく… 気付いて下さったのでしょうか。

それ程に、Wound Careの存在はHidden…。

私も極力目立たないようにしているつもりですが (as hidden as possible)、一体誰がWound Careのチャージはどうなっているのか、とか言い出したんだろう、と興味深く思います。

外来は、患者さんが外来に来ることそれ自体にチャージされているから、Wound Careをしようがしまいが関係ないから、と当初、言われたので、そうなんだ、と思って、疑問にも思いませんでした。というか、疑問に思う事自体が私の仕事じゃないと割り切っていた、感じです。私がそれで困る事は無いし…。

そういうわけで、私的には、Wound を診る外科医がいちいちドレッシングを替えたりする必要がないように、という気持ちでやっています。ドレッシングをいちいち替えたりしたい外科医はいないと思います。

そんなことやってられるか、って感じで、MAにお願いするでしょう。そして、MA (メディカルアシスタントがやるとか、になります)が、忙しいのにも関わらず、わけわかんないWound Careをしなければいけない羽目になってしまいます。

■看護師がチャージできること

Wound Careのチャージは、九割方、医師のチャージになります。診察とか、診断とか、デブリーメント (debridement) とか、その他いろいろ。

では、看護師は、一体どんな事をチャージできるのでしょうか。

この場合の「看護師」は、RN以上で、専門看護師である必要はありません。どの看護師がやっても同じです。やるかやらないか、ってだけで…。

◆まず、医師の診察診断の枠の中に、5分くらいで済む、新患じゃない患者さんを診ること。これは、ちょっとしたドレッシングを交換するためだけに訪れた患者さんとか、そんなところでしょうか。新しい治療とかが必要とされないのを前提としている、みたいな場合。

あとは、主に処置系です。ドレッシングを貼るのが主です。

◆Wound VACのスタートとか、交換。

◆Unna Bootsのスタートとか、交換。

◆Total Contact Cast をアプライ。

◆Scalpelなどを使用しない(←MDのみ)デブリーメント

◆Venous Ulcer などへのコンプレッション

等々… 他にももうちょっと続きます。

■そもそも創傷ケア専門看護師は必要か

前述の通り、上記の内容は、RNの看護師なら誰がやっても同じようにチャージできますし、Wound Careの専門看護師である必要はありません。

そういった意味では、創傷ケアの看護師は必要なのか、と言われると、必ずしも必要ではない、ということになります。

単に… 誰もがやりたい仕事じゃない、ということで…。

話は逸れますが、今朝、Long-Term Careに褥瘡がある患者さんをチェックするために来た女医さんが、すっごい顔をしかめて、耐えられない、と言う感じで「Wound Care! 2、3分が限界!」と言って、ささっと見て、終わりでした。

臭いとか特に無かったんだけど… 「この臭いが!」という感じで、顔をしかめてて、一瞬、私は自分が麻痺しているのかしら…って思ってしまいました。

臭いに関しては、思考が臭いにつながる、ということもあるので…わからなくもないです。

サプライも一切チャージしてないですしね。ということをミーティングで言いましたところ、「ああ、サプライね… 大丈夫よ、貴方はWound Careに専念して。請求を考えるのは私達に任せて… 」と言われてしまいました。苦笑。

そうそう、忘れちゃいけない。この病院では、病院に意見するとクビになるんでした

きっと半年後も同じ内容のミーティングが開かれているのかな…。

追記…

後日、同じミーティングがありました。今度は、出席者が私に「チャージしなきゃ。どうしてチャージしてなかったの?」と…。

うわ〜何気に責任転嫁! チャージ私の仕事じゃないです〜!

でも、アメリカ人って割とそういうの得意なんです。ニコニコしながら責任転嫁するのとか。

私の上司がミーティングに呼ばれてない、っていうのも不思議。そう、不思議が多いから経営難にも陥るんでしょう…。