「Kennedy Terminal Ulcer」について記録する際の「別名」

「Kennedy Terminal Ulcer」は終末期特有の潰瘍ということで、それについて、以前にも2度ほど投稿しました。

■Kennedy Terminal Ulcer (終末期特有の創傷)#55

■3:30シンドローム#92

今日は、この潰瘍の「別名」について書いてみたいと思います。

「Terminal」という単語は終末期を意味していて、この種の潰瘍は、通常はそのまま同じような状態が続きます。でも、入院中、内科的な投薬治療や食事療法、また、体位の調節などを病院で行うと、終末期の潰瘍でも少し回復に向かったりします。

なので、ご家族の方達の中には、これから徐々に治っていくんだろう、と思われてる方も多いです。でも、それは、理解できます。そのような段階の患者さんでも、はっきりした口調で普通に会話ができる方もいるし、実際に潰瘍の状態が良くなっているのなら、治るんだろう、と思うのは当然だと思います。

なので、そのまま「Kennedy Terminal Ulcer」と家族にお伝えしたり、チームのミーティングで公言したり、記録に残したりするのは、躊躇します。まず「Kennedy」というのは、その潰瘍の特異性を発見した方の苗字なので、実際にそれを言われても「え?今なんて?それはなんなんですか?」となります。

また、医師もはっきり言っていない段階で「Terminal」などと言ってしまうのもちょっとためらわれます。

なので、この状態を記録に書いたり、人に伝えたりする場合は、「Skin Failure」と書いています。患者さんがホスピスケアなどに既に入られている場合は、End-of-Lifeがほぼ確定しているわけなので、「End Stage Skin Failure」と書いたりもします。Skin Failureの定義は、酸素の循環不良などによる皮膚の機能障害というところです。

「Skin failure」の患者さんは、私の知る限りでは、短くて翌日、長くて数週間の間くらいにお亡くなりになります。その間、潰瘍の状態は、ケア次第で向上したりもします。