Sacral 部分に褥瘡がある患者さんがいて、深さは全然ないんですが、やせ気味ということもあり、骨が出そうでした。
その箇所だけでも、早急に肉付きを良くしたい… 「granulation tissue」を何とかもっと。でもそんな都合の良い話なんて…
ということで、コラーゲンのシートを貼りました。
その上には、フォームドレッシングを2枚張りにしました。そのうち一枚は、真ん中を丸くくりぬいて、少しでも、患部に圧がかからないようにしました。
2日間そのままにして、2日後に見ましたところ、予想以上のgranulation tissue formationが見られました。
最近は、様々なバイオロジカル・ドレッシングが出ていますが、それらは値段も高いです。5㎝角くらいで$1000以上の値段です。事前に保険の承認が下りると、施設側の持ち出しになることはなく、むしろRevenueにつながるのですが、残念ながら、うちの病院には、それをしてくれるドクターがいないです。パンフレットを渡してみたりもしましたが、興味を示してくれませんでした。
Tendonが露出してしまってて、どうしてもなんとかしたい場合は、しょうがないので、隣の病院の外科医の先生の所に患者さんを送ります。そちらでは、日常茶飯事的にグラフトが行われます。
でも、グラフトまでいかない程度の小さめのWoundならば、値段も安価なこのコラーゲンのシートがお勧めです。感動します。
写真に写っているのがその「Puracol Collagen Dressing」です。
触った感じは、カサカサッとした紙みたいな感じです。でも、これがトロッとした感じに変わります。
写真に写っている、下のドレッシングは、レギュラー（シルバーじゃないやつ）の「Hydrofiber」ドレッシングです。必要ならば、それと一緒に使います。
Puracol Collagen Dressing