■アメリカの男性看護師★比率と年収の傾向 #15

看護プログラムの中に、毎年何人かはいる男子生徒。いわゆる「Men in nursing」と呼ばれる人達です。

私が入ってたプログラムでは、約4割が男性生徒で、数にして6人くらいでした。

看護師という職業は男性にもすごくお勧めだと個人的にも思います。以下がその理由です。

1. 看護師になった後、いろいろな選択肢がある。
男性の方が女性より能力が上とか、そういう事ではなく、男性は、事実、何年かフロアで働いたら、専門分野に進まないと看護の世界に飽きが来るのが現実のようです。

というわけで、男性看護師は、ERの専門看護師、OR(手術室)の専門看護師、psych(精神科病棟)の専門看護師などに多く進むようなイメージです。
専門看護師になると、医師と患者さんのケアについて対等にディスカッションしたりするため、充実感も違ってくると思います。

その他にも、科のマネージャーになったり、施設のマネージャーになったり、修士課程や博士課程に進んでプラクティショナーになったり、といろいろな道があります。

男性看護師の比率の推移。

男性看護師の比率の推移。 イメージがぼやけているので、興味のある方は下の「参考文献」のリンクを参照ください。

2.看護プログラム在籍中、病棟フロアで現役ナースに可愛がられる。
やはり、何だかんだ言っても、女性の多い職場ですので、男子生徒と言えども男性が来たら、女性の職場特有のちょっとぎすぎすした感じが和らぐようなそんな感じになります。
以前「なんか男性の方が、歓迎されてる感じだよね~」と言ったら、他のクラスメート達も「ホントだよね~」って言ってましたし、これについては、他の人も同じ意見でした。

3.就職しやすい?昇給が早い?
何故か、男性看護師は看護職だからか、みんな物腰柔らかで優し気でチャーミングな感じがします。
でもって、精神科病棟などは、科の性質柄、男性は歓迎されます。看護プログラム卒業後、近所の病院から「新卒の雇用はない」とのアナウンスがあったにも関わらず、男性陣はみんなサラッと病院に就職できてました!

男性看護師は、勤務年数が同じでも、女性看護師よりもサラリーが上とのリサーチ結果が出ています。それは、多くの男性看護師が専門分野に進む傾向にあるためで、男性は、麻酔専門看護師やナースプラクティショナー等、収入の高いポジションに就く人が多いようです。また勤務する部署によっても収入が変わるのですが、男性はERや手術室などを希望する人が多いようです。

アメリカに於ける男性看護師の比率と年収

アメリカの男性看護師のパーセンテージと年収です。 左から、LVN/LPN(准看護師)、RN(正看護師)、全平均、NP、そして右が麻酔専門看護師。 男性は、看護師の中でも、年収の高い専門職を選ぶ傾向にあります。 イメージがぼやけているので、興味のある方は下の「参考文献」のリンクを参照ください。

参考文献

U.S. Census Bureau. (2013). Men in nursing occupations: American community survey highlight report. Retrieved from: https://www.census.gov/content/dam/Census/library/working-papers/2013/acs/2013_Landivar_02.pd