■正看護師(RN)資格と准看護師(LVN)資格の違い★どっちがお勧め? #11

まず大きな違いは、准看護師は病院で雇ってもらえなくなってきている、ということです。

数年前あたりから病院勤務の看護師の募集要項は、正看護師(RN)となっています。ただし、病院内にSNFフロア(Long Term Care)がある場合は、准看護師(LVN)も勤務しています。

★仕事内容
正看護師と准看護師が同時に勤務する主にSNFフロアでの業務内容の差ですが、ざっと次のようになります。勿論施設によって、その決まりには違いがあります。

救急で病院のERに患者に搬送する際のアセスメントと判断はRNのみ
IVルートでの薬の投与はRNのみ
Wound VAC の「start」はRNのみ
フロアのチャージナース(フロア責任者)はRNのみ
IV start(ラインの確保)は施設によってはRNのみ
Suprapubic Catheter(恥骨上カテーテル) の交換はRNのみ
Foley Catheter (indwelling Catheter/尿道カテーテル)の交換はRNのみ
部署のManagerになれるのはRNのみ
新患者の受け入れアセスメントはRNのみ
退院する患者の送り出しはRNのみ

結果、准看護師ができるのは、コンディションが安定している患者の毎日(毎シフト)のアセスメント、錠剤の投与、目薬や塗り薬、SQまたはIM注射、創傷ドレッシング材の交換、等です。それでもかなりの仕事量にはなります。むしろある意味大変とも言えます。

アメリカでどちらかを目指すのなら、絶対にRNをお勧めします。何故ならば、准看護師(LVN/PN)の勤務先は、絶対的に限られているからです。また、その後、不足分をRNの看護プログラムに編入して取り直し、RNになるとしても、一年半かかる場合も多いので、それではほとんど最初からRNを取れば良かったといずれ思う時が来るからです。

そして更に、これはRNとLVNのNCLEXを両方受けた人の話ですが、LVNの試験の方が難しかった、ということです。主観的な意見と言われればそれまでですが、LVNは薬に関する問題が多く、RNの試験は、マネージメントやデリゲーションに関する問題が多く出ます。

そして、最後に、時給の違いが非常に大きいです。小さめの施設のLVNの時給は大きな病院のCNAの時給と同じだったりします。

でも、だからと言ってLVNになることを否定しているわけでは決してありません。プログラムへの入りやすさ、待ち時間、通いやすさ、等、総合的に判断されたら良いと思います。