■正看護師(RN)、准看護師 (LVN/LPN)、看護助手 (CNA)の違いと比較 #238

各国によって、正看や看護助手の位置づけや仕事内容は変わってくると思いますが、それに関して少し書いてみたいと思います。

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正看護師 (RN)

正看護師の一日は、朝フロアに出る前のレポートを受けるところから始まります。

前シフトの担当看護師から患者さんについてのレポートを受ける際は、一緒に患者さんの部屋をラウンドしながら受ける場合もあれば、ナースステーションで口頭で貰う場合もあります。

コンピュータで、担当の患者さん用に医師から出されているオーダーの確認をします。

正看護師は、医師のオーダー無しで動ける、という情報がネット上であったりしますが、これは半分正しく半分正しくないです。

看護師が行う全ての事は、医師からのオーダーが予め出ているものです。医師のオーダー以外の作業があるとしたら、患者さんの体勢を変えてあげる、とか、そういう「看護」に基づいたものです。患者さんに対して行えるほぼ全ての事は、予め医師がOKを出しています。

患者さんの安全の為、自分の身を守るためにも、医師のオーダーに基づいて動くべきで、正看護師は自由にあれこれ出来るからいい、とは絶対に思わない方がいいし、実際そんなことはないです。

看護師がフロアを空けることは無く、ランチや休憩でフロア以外の場所に行く場合は、代わりの看護師がフロアを守ります。

アメリカのフロアの看護師は、基本的に残業はありません。次のシフトのナースが来るし、出来なかったことがあれば、「これこれこういう事情でこれが出来なかったので、フォローアップ時してもらえる?」と次のナースにお願いします。意地悪なナースだと、「私に仕事を残すな」という感じだったりしますが、そこは臨機応変に。残業があれば、「What’s your problem?」みたいになると思います。逆に。

残業するとしたら、何らかの事情で次に来る予定のナースが遅れているとかいう状況のみです。そんな状況でも、フロアのマネージャーやHouse supervisorがカバーしてくれる場合もあります。

アメリカの正看護師は、シャワーや排泄、食事の介助をしなくていい、と思われがちですが、そんなことはありません。CNAと一緒にこれらの作業をしない看護師は、良い看護師ではないと言われます。何故なら、それらをCNAと一緒にしなければ、患者さんのことはちゃんと理解できないからです。常に一緒にそれらの作業をするという意味では決してないですが、CNAに100%まかせっきりの看護師がいたら、それは… 残念です。

正看護師になるまでのコースは、通常コースで行くと、コミカレに設置されている2年間のプログラムを終了後、同時にASディグリーを取得して(これが無いと資格試験を受けられません)、資格試験を受けて看護師になります。既にバチェラー(BS) を取得している人でも同じコースを取ります。

バチェラーが役に立つのは、その後、BSN (四年制のRN) を取る時です。

プログラムは2年間ですが、その前に、解剖学や化学や生物などの必須科目を予め取ってからの応募になりますので、実際は、2年以上かかります。応募してからの待ち時間も有る場合、は、その間に出来る、後々役立ちそうな事がいろいろありますので、時間がかかっても、無駄と思うことは全くないと思います。

日本で既に正看護師の資格をお持ちの方は、申請をして試験を受けると、看護師資格が得られます。が、看護プログラムに入ると、いろんな経験が得られるし、単に資格を得て勤務し出しても、楽しくないんじゃないかな、と思います。実習期間は実にいろいろな場所の看護を経験することが出来ます。そんな機会は、人生でこの時しかないと思うので、日本で既に資格をお持ちでも、看護プログラムに入って損はないと思います。

准看護師 (LVN/LPN)

准看護師は、昨今では、病院での採用はあまりありませんが、SNF (Long-Term Care Unitやリハビリ Unit) での採用があります。SNFによっては、IV startはRNのみの作業とか、出来る事と出来ないことがあります。いちいちRNにお願いしないといけないのをもどかしく思う看護師も多いですが、でも、それを好む看護師もいるので、人によります。

Foley catheter (尿管カテーテル) を入れたり、suprapubic catheterを交換したりするのもRNです。採血もRNだけで、PICC lineを触るのもRNです。

RNと同じ勤務時間で、残業はありません。LVNは、施設によってはマネージャーになれる所もありますが、マネージャーは、ほぼBSNを持った人です。BSNでなくてもRNが最低ラインかと思います。

准看護師のメリットは、RNよりも早く看護師として働き出せることです。勉強の期間も短く1年から1年半です。小児科病棟や産婦人科の実習が無かったりして、その分早いです。

プログラムは、コミュニティカレッジに設置されています。どのコミカレにもあるわけではありません。私が行った学校にはありませんでした。

その後、RNになりたい場合、既に実務経験があるので、オンラインで取れたりするところもあります。が、私は、RNになるなら、LVN-RNのコースを探して取るよりも、地元のRN用のプログラムにしっかり入る方が後々のためにもいいと思っています。

結局、取って来なかった小児科や産婦人科をやり直すと、1年半はかかります。でも、それって人生スパンで考えた場合、貴重な経験なので、絶対に安易にさっさと取れるコースとかを選ばない方がいいんじゃないかと個人的には思います。

看護助手 (CNA)

CNAの仕事内容は、バイタルを取りながら、ラウンドをするところから始まります。ピッチャーに新しい水を入れてあげたり、その都度患者さんの状況によって忙しく動きます。

予め、担当看護師から、患者さんの注意点などに関するレポートを受けて、施設によっては、CNA同士のレポートがあるところもあります。CNA的な情報として。

シャワーや排泄の介助をしたり、食事の介助をしたり、CNAは本当に忙しいです。

CNAになるには、というのは以前書いていますが、再度簡単に説明をすると、地元のコミカレか、高校か、アダルトスクールで、コースを取ります。早いコースだと、1~1カ月半、長くても4か月くらいです。実習にも行けて、それが終わったら、試験を受けます。大変な仕事でもあるので、CNAは引く手あまたです。

通常は8時間勤務です。残業はありません。

RNのコースもLVNのコースも、留学生も入れる筈です。CNAは、コミカレにある場合はOKだと思います。昔はアダルトスクールでもビザが出たりしましたが、今は難しいか、無理かと思います。でも、どんな年齢でも、アダルトスクールに行くなら、コミカレに行くほうがいいです。

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