■ナース・プラクティショナーの今と今後 #53

日本同様、アメリカでも医師不足が深刻な場所が多くあります。俗に言うunder-served areaという所で、そのような場所では、医師と同じように(実際は全く同じではありません)患者さんを診て診断したり、薬を処方したりできるナース・プラクティショナー(NP)や、フィジシャン・アシスタント(PA)が重宝されます。

また、経済的にも、医師のお給料が高すぎて雇いきれない医療施設では、ある程度それに準ずることが可能なNPやPAを雇いたい傾向もあります。

NPやPAは、医師と全く同じ立場で処方したり診断できるわけではなく、複雑な症状や状態の患者さんは、やはり医師が診るところとなります。長期的に飲んでいる薬のレフィル等の処方はNPやPAが出したりできます。基本的に、状態が安定している患者さんに出す薬の処方はOKという感じです。

また、訪問看護をお願いする時のオーダー(処方)は、NPのオーダーではダメで、医師に限る、といったようなこともあります。

ナース・プラクティショナーになるには、RN取得後、BSNを取るか、またはRNから直接MSN(マスター看護コース)に進むか、BSNからDSN(ドクター看護コース)に進むかして、その後、試験を受けます。この他にも、マスターコースを修了した後、資格取得のコースを取る道もあります。

BSN取得後にマスター看護コース(NPプログラム)に入った場合は、卒業まで2年半から3年かかります。これは、現場でのプリセプターにかかる時間のため、というのが大きく、マスターの看護コースでも、NPじゃなく、他のコースは大体2年かそれ以下で卒業となります。

働く場所は、主に、クリニックか、病院から退院後のリハビリ施設、高度看護医療施設、長期療養施設、等々です。

NPのお給料は、幅がありますが、大体BSNナースのお給料+アルファという感じです。(これが実はあまり魅力的ではない理由でもあるのかもしれません)都市部はやはり他のポジション同様、お給料が高い傾向にあり、過疎部では低めです。

NPのこれから、ですが、今後、NPの必要性が高まるにつれて、NPの資格取得は、マスターコース修了ではなく、ドクターコース修了が必須となるようです。これはやはり、医師と同じように薬の処方などをするとなると、更に高度な学習と臨床経験が必須、ということで誰もが納得するものだと思います。患者さん的にも安心度が高まるでしょう。

というわけで、医療業界は、いろいろな面で日々変化しています。