今朝、フロアナースから、「●●号室の患者さん、お尻のとこがすごく痛いんだって。それに、CNAが『赤くなってる』って言ってる。私が見てもわからないから見てもらえる?(←はなから見る意思が無い…)」と言われたので、行ってみました。
心の中で、どうか、deep tissue injury でありませんように…と祈りながら…。Deep tissue injury (DTI) だと、一旦皮膚が破れて状態が進むと、その先にあるのが、Stage 3 以上(4とか)の褥瘡となるのです。
行ってみたら、ステージ2の褥瘡だったので、ホッとしました。
ちょっとホッとしたけど、思ったよりサイズは結構大きくて… 5cmくらいなのですが、いきなりこのサイズ?と思いました。
ステージ2の褥瘡は、「Stage 2 Pressure Ulcer」とか「Stage 2 Pressure Injury」とか「Partial-thickness skin injury」と言います。
時々赤くなるのは前からだったので(なんせ骨と皮だけなので!)、保護ドレッシングのオーダーは出ていたのですが、でも、まあ、出来てしまったものはしょうがないです。
記録をして、医師のオーダーをもらって、フロアナースが忙しかったら、私が自分でコンピュータに入れて、という作業ですが、新しく来たマネージャーがそこで登場して…。
タイミングが良かったので「●●号室のMrs. 〇〇だけど、Stage 2 Pressure injuryがあったので報告しておきますね。昨日シャープペインを訴えたそうです。さっきCNAがシャワーしてたから、バスルームで見て来ました。ちなみに保護用のドレッシングは貼られてなかったみたい。(←私的には、この最後の部分を言うためだけに報告した感じです)」と言うと、「え、ちょとその『pressure』とか『injury』とか言うワードを使うのはやめてくれない?それに『sharp pain』とか『シャワー』とかも入れないで。まるで、シャワー中に事故があって、すごい痛みを伴って、みたいなイメージじゃない?」とのこと。
さらに、「プレッシャーから来たものかもわからないんだし、そもそもinjuryじゃないしね。」と…。
「この人、何言ってるの…?」的な発言。
さらにびっくりなのは「あなた(私)、ステージするんでしょう?それはOK。『ステージ2』は入れていいよ。でも『プレッシャー』とか『インジュリー』は駄目」って…。
「Stage 2」は形容詞で、『injury』は名刺。文に、形容詞は入れていいけど、名詞は抜いて、と言ってるのと同じかと思います。。
Stage 2だけなら、それが癌なのか、火傷なのか、何なのかさっぱりわからないのでは…?
ここまで書くと、自分の勤務する病院の質を暴露しているようなものなのですが…。
私がどんな記述をしようが、MDS(minimum data set と言って、Medicare や Medicaidの保険のための記録)には、ちゃんとStage 2 Pressure Ulcer と書かれるわけなので、その言葉を抜けと言われても、無理な話なのです。
今回は妥協案として「じゃあ、今回は『open area』 で創傷の記録の事実だけ(サイズとか色とか)を書くので、それ以上は、看護的な記録として部署内でどうぞ。」で、納得してもらいました。
このようなことを言われたのは初めてなので、ちょっと今後の対策を考えるべきかなあ、と思った次第です。