「Acute & Chronic Wound: Current Management Concepts」5th edition by Ruth A. Bryant & Denise P. Nix
という本ですが、これはWound Careの資格試験を受ける際に絶対必要というくらい必要です。
5thエディションが最新で、当然4thエディションよりも高いわけなのですが、ちょっと高くても、やっぱり最新がお勧めです。
でも、最初にこの本を開いたら、最初はほとんどの人が圧倒されてしまうと思います。
最初の方の章は、Billing (創傷ケアのチャージとか)とかの事務的な内容だったりすることに加え、pathophysiology (病態生理学)的にも、難しいそうなことが書かれているからです。
この本はAP(アドバンス・プラクティス)の試験内容もカバーされているので、APじゃなく、普通のCWCNの試験を受ける人は、そこまでの知識は、勿論あるに越したことはないのですが、試験をパスするという目的では「まだ」必要ではないのです。必要では無いとはいいませんが、試験に出ませんよ、という意味です。
WOCN学会公認の学校でコースを受ける大きな意味はその点でもあります。
学校では、コースのシラバスの中に、この本(いわば教科書ですね)の何章と何章と何章の何ページから何ページ…というふうに、ちゃんと読む箇所を指定してくれていて、必要部分だけを集中的に勉強すればいいようにプログラムを組んでくれます。
勿論、全部を読みたい人は、無駄な事は全くないので、大いに結構だと思います。
実際、Wound Careの本は、一見少なそうですが、あれこれ出ているので、あれもこれも読むと、混乱してしまいます。Wound Careの世界は、治療の最新ガイドラインとか、プロトコルのアップデート、とかもあって、3年くらい経つと内容が古くなり、信ぴょう性も低くなります。
読むのは本当に全く構いませんが、資格試験用には、どれか一冊だとしたら、これしかありません。あとこれに加え、WOCN学会で独自に出している有料のコースや練習テスト問題、フラッシュカードなどもあります。
あと、個人的には、Mometrixという会社が出している練習問題集も良かったです。基本プラスアルファという感じかな、と思います。
実際の試験問題は、事実、基本プラスアルファなんです。
基本的に、Pharmacologyは主にAPのテストの方で出されます、とは言われますが、やっぱりちょっとは出題されます。
薬関係も、覚えておくに越したことはないと思います。
フラッシュカードは…、WOCN学会の営業妨害をするつもりは一切ありませんが、私個人的には、自分で作るのが一番かと思います。
以上、教材関係についてでした。