■Collagen dressing for non-healing wound。治りの悪い褥瘡にコラーゲンドレッシング。#188

LTC (Long-Term Care) にいる90代の男性の患者さんで、今ある褥瘡の治りが進まない方がいます。

小さ目の円形の褥瘡が腰の辺りにあります。すごく小さい (<1cm) 褥瘡だったのに、それが徐々に大きくなって、今ではunderminingがあります。そしてそのunderminingのサイズも部分的とは言え、深さが<1cmだったのに、今では>1cmとなってしまっています。

残念ながら、良くなる要因があまり無く、ベッドで動くこともあんまりなく、ベッドから出る時間も最近は一日に2,3時間が最長です。糖尿病もあるし、食事も水分もそれほど摂りません。更に、体がシビアに硬直していて、シャワーではなくベッドバスのようです。

それでも、だからと言って、しょうがない、と言ってしまいたくはないし、家族の方々も回復を願うのですから、やっぱり何とかしたいです。現に、尾てい骨部分の褥瘡はちゃんと良くなっているのですから、他の部分だって治る可能性は十分にあります。

というわけで、コラーゲンドレッシングを使用しました。

image: PURACOL PLUS

PURACOL PLUS, Collagen Dressing

使用したコラーゲンドレッシングは、PURACOL PLUSというMedline社から出ている比較的安価なもの。高いのは買ってもらえませんので…。買ってもらえないわけではありません。購入には、かくかくしかじか、その商品が治療に必要不可欠である旨を説明して納得いただければ買ってくれます。でも、やはりまずは安価な所から…。

この商品は、Alginateのようなフエルト感はあまりなくて、触った感じは、表面がカサカサした紙とプラスチックの間みたいな感じです(きっと伝わっていませんね)。ドレイネイジを吸うと、Hydrofiberみたいな感じになります。

翌日行ってみたら、な、なんと、1.5cmだった直径が、1.3cmに!

カ、感動的!

早速、半径x半径x3.14…と。

に… 25%のサイズダウン、って!

正直、そこまで期待してなかったのです。

基本的に、毎日交換する類のドレッシング材ではありません(1日~数日)が、その日見てみたら、結構ドレイネイジを吸っていたので、交換しました。

とても残念なことに、週末は私は絶対に必要な場合を除き、基本的に勤務日ではないので(出勤にはマネージャーの許可が要る)、もしかしたら、今頃、悪化してるかもしれないし…そうでないかもしれない。

月曜の朝に飛んでいきます。(看護師から電話が来ました)

後日…

その後、創傷のunderminingが浅くなり、喜んでましたが(私)、実際、この患者さんは、もう食べ物も口にしなくなり、飲み物さえも欲しがらなくなりました。正直、End-of-lifeの感じなのですが、ご家族の方は、どうしてIVでhydrateしてくれないのか、とか、こうしたらもっと治りがいいんじゃないか、とかいろいろ言ってこられます。

結局、お亡くなりになりました。でも、コラーゲンドレッシングに関して言えば、死期が近づいている患者さんの創傷にも、jump start的な感じで効果が見られる、ということがわかりました。