最近、クリニックを訪れた、患者さんお二人、どちらも７０代の女性で、二人とも同じように、足の内側くるぶしの少し上あたりに静脈性潰瘍があります。
どちらの方も、最初は肌のdiscoloration(紫っぽい色素の沈着)から始まり（何年も前から）、小さなトラウマ（机の角にぶつけた、とか）による小さな傷が出来て、それがある日急に悪化して潰瘍のサイズが大きくなりドレナージが出てびっくり、というコースを経て、クリニックを訪れています。
治療方法は、保守的なコースと、もっと積極的な治療をするコース（手術も含める）があって、高齢者の方は、ほとんど保守的でやっていきます。
保守的なコースの基本は、１）ソファなどで横になった際に、クッションや枕などで、足を心臓より上の高さに保つこと、そして２）コンプレッション。
コンプレッションの方法は、いろいろ有り、１）靴下、２）Unna’s Boots (Zinc bandage)、３）Tubigrip等の筒上コンプレッション商品、その他諸々、になります。
この度、この患者さんが痛がる姿、歩くのもままならない姿を見て、自分も対策を取るべきだろうと考えました。
何故ならば、私は２０代の時の度重なる徹夜作業の際、急に右足の膝下が腫れて、一気に静脈瘤が出来てしまい、それ以来、静脈瘤持ちなのです。そして、その際、内側くるぶしに紫のdiscoloration もできてしまいました。特に日常生活に支障があるわけではありませんが、時々疲れた時は、一日の終わりに足がむくみます。
今から出来る対策は、コンプレッション用の靴下を履いたり、足を高い位置にしたり、運動をしたり。
買ったのはこの商品 。アマゾンで、$9.95也。他にもいろいろあります。何度も普通に洗って繰り返し履いていますが、ヨレッとしていません。一応、乾燥機は避けています。
というわけで、この度、私も、Amazon から４-５★評価のコンプレッションソックスを購入してみました。
一日履いてみた私の感想は、まさに「５★」！ 一日の終わりに足がむくんでいなかったです！
一足しか買ってなかったので、是非、もう２，３足購入したいと思います。
上の写真が、私がこの度購入した靴下です。ちょっと触った感じは硬めで、しっかりしている感じ。履いた感じも、ピシッとして、それでいて締め付けられている感はありません。お勧めです。
でも、普通の靴下のように、朝に瞬時に履く…ということは出来ません。これを履くとなると、１，２分余計に時間がかかります。私のように、朝の一分一秒が大事な人にとってはそこがちょっとネックな部分なのです。
そして最後にもう一つ。「私はもう手術したからオッケーなんだよね～」と言う方。統計によると、手術をしても、将来また同じ状態になる確率は、コンプレッション無しだと５０％にもなってしまうんです。だから、手術をした方でも、コンプレッションソックスの使用を続けることをお勧めします。
これは、一生付き合って行かなければいけないことなんだそうです。