■アメリカ看護プログラム★合格基準 #13

医療系のプロフェッショナルな資格が比較的短い期間で取得可能、というわけで、看護師のプログラムはとても人気があります。応募数が人員数を上回るため、通常はどこのプログラムも待ちリストがあります。

私が入ったプログラムは、私が応募した年から枠が小さくなり、その分更に大変になりました。私も3年目にようやく入ることが出来ました。待ちきれなくて、都市部の学校が多い地区に引っ越していく人もいました。

■合格基準

各学校のプログラムによって、合格基準に対する考え方や方針が異なるため、それに合わせて各人にとって入りやすい学校に応募するのが一番効率的と言えます。

例えば、Aという学校の看護プログラムは、応募前に取る必修科目の成績がとにかく上位の人から取っていくのに対し、Bという学校では、「成績優秀者だからと言って良い看護師になれるとは限らない」という考えのもと、その生徒の職歴やボランティア歴、医療分野における活動や語学力などを考慮して取っていく、というように、いろいろです。

しかしながら、やはり現実問題として、成績優秀者の方がNCLEXの試験をパスする確率が高い、ということで、必修科目の成績は良いに越したことはありません。NCLEXの合格率がプログラムの評価の大きな要因と成り得るからです。

■応募した後

応募した後、1~3年待つことを覚悟した場合は、入学までの時間を有効に使うことを強くお勧めします。

プログラムに入ってから役立つことは、次のようなことです。

1. 看護助手(CNA)の資格を取って働いておく。(CNAをしていた人は、看護プログラムに入ってからすぐの実習が余裕でこなせるでしょう)

2. メディカル・アシスタントの資格を先に取って働いておく。(これは待ちリストも無く、または比較的短めで入れて1-2年でASディグリーが取れてしまいます。看護プログラムに入ってからの実習がかなり楽になります。)

3. フレボトミスト(採血者/phlebotomist)やラボ・テクニシャン、又は、EMS(救急救命士)の資格を先に取って働いておく。フレボトミストをしていたら病院内で動くことに既に慣れている、IVスタートの実習が楽、ラボの理解が早い、などの利点があります。ラボ・テクにシャンもほぼ同じく。EMSだと、基本的な救急の知識が予めある、ERの実習が楽勝、などの利点があります。

1~3のどれをやっておいても、合格基準にポイント制を使っている学校では有利となります。

4. 留学生などで働けない場合は、★先につながるクラスを取っておく。★スペイン語等、語学のクラスを取っておく。★統計学(数学)を取っておく。後に必要になるでしょう。★栄養学を取っておく。★ボランティアとして活動する。と言ったところでしょうか。

5.一般的な学力テストというのが入学前にあり、それを一定の点でパスしなければ、合格は取り消しになります。待ち期間中は、英語の勉強をしておくといいと思います。日本人は比較的数学に強いので、数学は勉強不要かと思います。中学の数学程度だったと思います。

そしてアドバイスとしては、時々、看護プログラムの事務所に顔を出して、入りたいという意思を伝える、ということです。

私は3年目に入れたのですが、抽選方式のため、そのままだと10年経っても入れない確率もあるわけです。

でも、オフィスを訪れた時、事務の人が、私の応募用紙の一枚目に大きく(3年目)と書いてくれて、だから受かったのか、一体どういうシステムなのか…完全にはわかりませんが、あれによるところは大きかったんじゃないかな、と思っています。