創傷ケアをしていると、時としてシャープデブリーメントが必要となります。
シャープデブリーメントに関する看護師のscope of practiceは、州によって違いますが、出来るとしても、看護師が出来るのは、あくまでも「コンサバティブ」なデブリーメントに留まり、しかもちゃんとトレーニングを受けていることが重要です。
「scalpel(メス)」の使用は、看護師のするべき医療行為ではありませんし、患者さんの安全のためにも外科医(または医師)にお願いする必要があります。
トレインされた看護師が使用できる場合もあるデブリーメントのツールに、「curette(キュレット)」があります。先が丸くループ状になっている直系約5㎜(他にもサイズがあります)のツールです。
ハンズオンのデブリーメントのセミナーでは、scalpelの使用も教えてくれますが(切るのではなく、表面を削る、スクレープする、という作業です)、主にこのキュレットを使用します。
私が参加したセミナーは、コンベンションに付随したクラスで、そのため、比較的大きな会場で大勢が参加していました。
最初に、レクチャーを受けて、シャープデブリーメントに関するスコープ・オブ・プラクティス(これが一番重要)、シャープデブリーメントが出来ないケース、等を勉強します。
その後、各自に、ツールと、豚の塊肉が配られます。肉(筋肉)は、ファシア(fascia)に覆われた状態で配られます。
この豚の塊肉で、切ったり、表面を削ったり(スクレイプ)したりしながら、ツールの使い方を練習します。
インストラクターが1人1人の手技をチェックして、質問事項(テストのような)に答えて、それにパス出来たら、修了です。
このセミナーは、単品だと$350だったと思いますが、コンベンションに付いていた関係上、$150で受けられました。でも、他のセミナーは、$350が一日コースでいろいろなトピックもカバーされていて、それはそれでいいかな、と思います。私が受けたのは、それだけで3~4時間くらいだったと思います。
シャープ・デブリーメント コース:
全米各地、2019年、$355、ウェブサイト(下のリンクと同じです)
https://www.sharpdebridement.com/course-locations
テキサス州、2019年、$499、ウェブサイト(下のリンクと同じです)
https://advancedhealthinstitute.org/conservative-sharp-wound-debridement-certification/