■静脈性潰瘍は治ったら再発防止
■履けるコンプレッションソックスのサイズが無い場合
■静脈性潰瘍は治ったら再発防止
静脈性潰瘍は、一旦治ってもとかく再発するものなので、治ったら再発防止に努めないといけません。
コンプレッションソックス(英語ではよくストッキングと書かれます)は、メンテナンスに絶対的に必要なものです。
ですが、夏場などは特に、皆さん着用しません。
また、薬局などで売られているのは値段が高いことが多いので、それで躊躇してしまう方も多いです。
更に、静脈性潰瘍が出来る患者さんの多くは肥満で、通常の市販のコンプレッションソックスが入らないという問題があります。
ソックスがダメなら、Ace-wrapドレッシングでもなんとか代用できますが、これはこれでそんなに簡単じゃないのです。自分で巻くのは大変で多くの人はできないと思います。私も自分の足に巻くなんてできないと思う。Ace-wrapを毎日使いにするのは現実的ではありません。あくまで短期的なものです。
コンプレッションソックス以外では、午後や夕方に足を高く(心臓の位置の高さかそれ以上)上げるとか、というのもあります。が、それも簡単そうですが、自分だって考えてみたらそんなことは全くやっていません。(ちなみに自分も予備軍です)
やっぱりね、コンプレッションソックスなんです。
■履けるコンプレッションソックスのサイズが無い場合
何度か紹介していますが、バリコス・ベイン用にアマゾンで購入したソックスは、安価ながら強力で、夕方の足の疲れが全く違います。何足かあるので、週一回使用するとしても、既に一年半経っていますが、作りも頑丈なのか、まったくへたることなくぴんぴんしています。
11ドルくらいだったので、本当に皆さんにお勧めしたいですが、高齢者には少し難しいです。脱着の際、それなりに「うううーー!」という苦労を伴います。痛みではなく、力を要します。
着脱が大変だと、使用をやめてしまうものですよね。それに、患者さんで、同じようなソックスを使用して爪で足をひっかいてしまい、更なる潰瘍に発展してしまった方もいらっしゃいました。
高齢者で潰瘍が無い場合は、もう少し圧を弱めたものでも無いよりはいいです。
サイズのリダクション
足周りのサイズが大きすぎて、コンプレッションのストッキング(ソックス)などのマックスのサイズを超えてしまって、履けるものが無い、という場合は、「サイズ・リダクション」が最初です。
コンプレッションが朝から晩までだとすると、サイズリダクションは基本24時間ずっとです。外すのはお風呂の間くらいです。
サイズリダクションに使用するのは、柔らかめの両側から締め付ける感じのもので、説明だけではわかりにくいので、写真を載せます。
この写真はMedline社の商品カタログからですが、これはサイズ・リダクションの目的用のではないと思います。でも、感じとしてはこんな感じのデバイスです。両側からベルクロで交互に押さえます。なので、脱着は比較的簡単です。
素材が柔らかいので肌に直接つけても大丈夫で、洗って再度使用可能です。ちょっと値段が高いにしても、何度も使用できるので、それを計算すると納得いくかと思います。
multi-layer compression wrap kit は、セット1つを普通に自分でアマゾン等で購入したら$15強くらいしますので、一週間そのままにしておけるにしても、非常に高いです。自分で購入して自分でアプライされる人は少ないかもしれませんが…。
上記のサイズリダクションのコンプレッションデバイスは、検索される際は、「compression」「wrap」「calf」などで出てくると思います。