■Unna Boot + Calamine
■うまく巻けないのは貴方の腕のせいではない
■値段
■使用頻度
ここのところ(春~夏)、全くのように無かったのに、Zinc Oxide Paste Bandage (通称 Unna Boot/Unna’s Boot) を必要とする患者さんが一日に3人も(足4本分)いました。
Unna Boot は、一般的には、足の甲から膝下まで巻く脚絆みたいなドレッシングで、一日に足を四本分すると、「今日は一体何⁈」と思ってしまいます。
静脈性潰瘍は季節モノなの⁈ と思ってしまいますが、実際、季節モノらしいです。
慢性のVenous Ulcer (静脈性潰瘍)は、秋冬にかけて状態が悪化するというレポートもあるようです。(参考文献)
■Unna Boot + Calamine
1人の患者さんが、その潰瘍は初めてではなくて、過去にピンクのウナ・ブーツで治したから、今回もピンクのにしてほしい、と医師にお願いしていました。
医師が「オッケー、そういう経緯があるならいいだろう、で、ピンクのウナ・ブーツって何?」(笑)と患者さんに聞くのですが、患者さんも「そんな、私に聞かれてもわかりませんよ~。なにしろ、色がピンクだった」とのこと。
ピンクのウナ・ブーツは、通常のZinc Oxide 付きの白い色で、それに、Calamine (カラマイン) が合体したものです。
昔(今でも?)よく海水浴などで日に焼けちゃった背中とかに、ビチャビチャとカラマインローションを塗りたくったではありませんか。あれです。ピンクの。
カラマイン付きだと、どんな効果が得られるかと言うと、痛みや痒みを和らげる、ということで、その患者さんは、小さなサイズなんだけど、多少の痛みと、周りの皮膚の痒みがあるので、カラマインの方が適しているようでした。
ちなみに、この患者さんは、psoriasis (乾癬) 持ちで、それ用の塗り薬も持っているようですが、その塗り薬を塗らずに(というか、ウナ・ブーツで巻かれているので塗れない)一週間くらいこのカラマイン付きウナブーツで覆われていたら、乾癬の皮膚も落ち着いていました。
皮膚科じゃないので、乾癬のケアはしませんが、乾癬が悪さをしている時は、カラマイン付きウナ・ブーツ、いいかもね、と思った次第です。
■うまく巻けないのは貴方の腕のせいではない
ウナ・ブーツは、いろいろな会社から出されていて、各社、微妙にサイズや質感が違います。
以前使用していたウナ・ブーツは、全然ストレッチしないタイプで、しわが伸びずに、大変苦労しました。
巻いてて、綺麗に出来ない自分が嫌になる、という感じ。
もし、そんな方がいたら、それは貴方のせいではないです。ウナ・ブーツのせい。
今使用しているのは、いい感じにストレッチして、美しく巻けます。
練習とか、そういう問題じゃ全くありません。
なので、どうも巻きがいまいちうかくいかない、という人は、他のブランドに代えてみて下さい。
■値段
質感もさることながら、お値段にも各社で違いがあります。何でこんなに違う⁈というくらい。
下は$4くらいから、上は、$12くらいまで、何故に3倍も⁈と思います。
全種類を試してみたわけじゃないので、すごく高いのは、値段分だけいい物なのか、試してみたいくらいです。
我が病院では、商品の変更時は、同じ効果が得られて低価格、と謳えば、新商品はスルッとOKが出るので(当たり前か!)、以前の巻けないウナ・ブーツは、速攻交換しました。
今使っているのは、値段も安く、その名も「Econo Paste」(上の写真)と言います。一本が$4くらい。
カラマイン付きも大体同じような値段です。
ストレッチ感もあって、艶やかでいい感じです。
■使用頻度
ところで、この商品は、使わない人(創傷ケアナースや医師)は全く使わないようです。
隣のトラウマ指定大病院の創傷ケア看護師は、10年やってるけど、ほぼ全く使わない、っていうか使ったことない、みたいな感じで言っていて… ホントに⁈とびっくりしました。
彼は基本的に外来に行きませんが、うちは外来でも使うし、Med-Surgとかでも使います。
私の一存で、というわけでもありません。医師も「ウナ・ブーツで行こうよ」と言います。
1ロールを足一本に使用すると、微妙に少し余るのですが、患者さんにあげます。捨てても構わないのですが、余った少しの量でも、時々、痒い虫刺されとかにも使用できたりするので、一応あげます。この場合は、足全体を巻く必要はなく、その箇所だけに巻いたりします。(インフェクションコントロール的には、残った物はあげない方がいいのですけどね)
というわけで、ウナ・ブーツな日でした。
え… Amazonで買うと結構しますね…。そっか…。