■ステージ2の褥瘡にもゼロフォーム(Xeroform) #8

ステージ2の褥瘡は、皮膚の表面が剥けてしまっている状態ですが、これにもゼロフォームが効きます。褥瘡部分にゼロフォームをあて、メピレックスで覆います。ガーゼやテープでは、剥がれやすく、結局ドレッシング材を取ったり付けたり、高齢者の弱った肌への負担が大きくなり、あまり好ましくありません。テガダームのような透明フィルムが良い場合もありますが、看護スタッフの剥がし方が乱暴だと肌の状態が悪化します(水泡ができたり、皮膚がめくれたり)。

メピレックスを貼った状態で、ドレッシング材の交換は3日に一回で大丈夫です。早期発見で対処すると、小さい物だと2,3日、大体2週間以内で治まります。褥瘡を見つけたら速攻でお願いします。

ドレッシング材の交換時は、「Cavilon スキンバリアー・リキッド」を肌に是非塗ってあげてください。3M社の逸品です。私はこれ大好きです。

こつ、ってほどの事でもありませんが、ゼロフォームを切る際は、パッケージの上から、パッケージごと切ります。

パッケージを開いてからゼロフォームだけをハサミで切ろうとするとぐちゃぐちゃ、ぐにゃぐにゃ、べたべたして、もう大変。ほとんど取り扱い不可能のレベルのぐちゃぐちゃさです。

病院や医療施設では、一旦開けたパッケージは、抗菌作用があるドレッシング材ということで、24時間以上保管できず、廃棄処分となりますが、家で保存する場合は、パッケージごと、プラスティック・ラップに包んだり、ジップロッグバッグに入れたりして、乾燥しないようにします。