■創傷は、食べて治す #177

医師は通常、MA(メディカルアシスタント)がバイタルを取ってそのバイタルがコンピュータに入力されてから患者さんを診ます。でも、私の場合はMAにもよりますが、「暇だったらバイタル取ってよ、あ、体重もね~」と言われて使われます。

今日クリニックに来た患者さんは、静脈性の潰瘍が右足内側のくるぶし近くにあって、段々良くなっていましたが、このところ、悪化はしないものの、創傷サイズが横ばいです。

ここ3回くらい、MAに言われて、上記患者さんのバイタル+体重を測っていたのですが、何だか毎回毎回、体重が減っています。顔も痩せてきてるのがわかるくらいです。

聞いたら、最近食欲も無いし、食べたい物もない、とのこと。

「食べないと、栄養無いんだから、良くならないよ」と言ったら、患者さんは「え~…」と言う感じでしたが、付き添いのヘルパーさんが「ええっ⁈」といきなり心配し始めました。

でも、本当に、食べないと創傷は良くなりません。

人間の体は口に入る物から作られているわけですから、体は食べ物で変わります。(ちなみにこれを打ちながら、私は今、甘いバタークッキーを食べてますが…)

過去記事で

入院中に褥瘡が出来た人出来なかった人違いを調べた記事がありました。

調べたのは、どの条件下で一番違いが出るか、ということです。

条件は下記の項目です。

  • ブレーデン・スケール
  • 年齢
  • 入院期間・日数
  • BMI
  • 性別
  • どのフロアに入院中か(病状)
  • 栄養不良
  • 体重の減少

この中で、顕著に違いが出たのが、最後の二つ、「栄養不良」と「体重の減少」でした。

患部に直接当てる「Zincの軟膏」や、「コラーゲンのパウダー」等、いろいろな商品がありますが、やはり口から入る物からの恩恵は大きいです。

よく食べて、早く治りますように。

Reference

Miller, N., Frankenfield, D., Lehman, E., Maguire, M., & Schirm, V. (2016). Predicting pressure ulcer development in clinical practice. JWOCN, March/April, 2016.

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