VASHE vs 0.125% Dakin’s Solution 蒸発の速さ比較

■ 前置き:0.125%DSのCytotoxicityを信じていないので…

■ それでは早速… 軽く実験(Cytotoxicityとは無関係)

0.125%DSのCytotoxicityを信じていないので…

前の投稿でも書いた通り、VASHEもDakin’s solutionも、どちらのソリューションもいいと思っているんです。今のところは。「どちらのソリューションでもいい」じゃなくて、「どちらのソリューションもいい」と思っているんです。

でも、医師やマネージャーなど決定権のある方達の中には、Dakin’s solutionのCytotoxicityについて言う人もいます。昨日、某部署のマネージャー(RN)が私に、「貴方がちゃんとそのCytotoxicityについて外科医(0.125% Dakin’s solutionを使用する外科医)に話すべきでしょう」と言ってきました。でも、それは… 正直、できないなぁ、と思っています。私が0.125%DSのCytotoxicityを信じていないからです。少なくとも今のところは…。反対する部署のマネージャーも、反対意見をバックアップする何かを提示してくれたらいいのに、と思います。

今まで、0.125% Dakin’s solutionが短期間でdiscontinue(中止)されて、または最初からダメと言われて、normal salineに変えられて、状態が悪くなってしまうのを何度か苦い思いで見ました。自分の無力さを感じてしまう時なんですよね…。決定するのは医師ですので…。

Dakin’s solutionのcytotoxicityの話をする時、そこには濃度の記述が明確にされてない場合が多いように感じます。

というわけで…

Cytotoxicityとは関係ないんですが、今日は、週末なので、両者の違いをもう少し知りたくて、自分でちょっとしたことをして、自分の疑問を解いてみようと思ってます。それは、本当はどっちが早く蒸発するのかな、という点です。先日の投稿では、Safety Data Sheetの内容をちょっと記載したくらいでした。Safety Data Sheetによると、どちらもあまり大差ないようなのですが、自分の目でちょっと確かめてみたくてやっています。平日の仕事中だと、そんなことやってられませんしね!(笑)

どちらが良いか悪いか、という話ではありません。あくまで、自分が知りたいだけです。

もしかしたら、化学に強い人は、いちいち実験しなくても、化学記号の水素の並びとか数で、このような事も推測できるんだろうなあ、と思います。

ちゃんとしたリサーチでもないし、室温とか湿度とかのコントロールがあるわけでもないんですが、一応、両者に与えられた環境は同じになっています。

それでは早速… 軽く実験(Cytotoxicityとは無関係)

これを実験と呼ぶのもおこがましいですが、他に呼び名が思いつかないので… 苦笑

改めて、これは、Cytotoxicityとは関係ないです。ただ自分で試してみたかっただけなんです。

用意したものは、簡単に、小さなプラスチックのお薬用カップ、4”x4”サイズのガーゼ、そして5mlのソリューション2種です。VASHE Solutionと0.125% Dakin’s Solutionです。

Regular med cup

小さなお薬カップは、重さ1g。

カップ&ガーゼの重さは、2gと3gの間をちらちらしてます。ガーゼのカップ内での納まり感で2gと3gが微妙に変わる感じです。

5mlのソリューションをカップ内のガーゼに浸み込ませました。できるだけ正確に空気を抜いて。どちらも透明なソリューションで見た目が同じです。

フード・カラリングがあったらもっと分かり易かったと思いますが、断捨離時に処分してしまって、手元に無かったのです… 残念。

5mlのソリューションを入れたら、重さは合計でどちらも8g。

というわけで、5ml(cc)=5g強、という感じでいいでしょうか。

以上、全て同じようなんですが、一点、臭いに違いがあります。特に新しい発見でも何でもないのですが、ガーゼに5mlで、VASHEはほぼ無臭で少しだけヴィネガーっぽい香りがします。そして、0.125%DSの方はブリーチ臭が少しあります。

1時間後(待ちきれなくて!)重さ変わりません。どちらも8gです。当たり前ですね!早すぎますね!笑

普通、ドレッシング材の交換は一日2回だったら、単純計算で12時間あるじゃないですか。1時間って何?って感じですね!

3時間後、どちらも7g。

12時間後、どちらも6g。半日で2g減りました。5mlから3mlになりました。

ガーゼに軽く触ってみた感触も同じです。ガーゼは軽くしっとりしています。

DSのブリーチ臭もごく僅かに残っています。変色もありません。

というわけで、半日たった時点では、両者の状態はほぼ同じでした。

18時間後、どちらも5g。ガーゼに触ってみた感じも同じです。しっとり感があります。色も完全に無色のままです。

割と長い間、乾かないものなんだな、という感想です。ちなみに室温と湿度は、22度C (71.6 F)/47-50%くらいです。

23時間後、どちらとも4gと5gの間でちらちら動いています。4.5gということにします。

24時間後、どちらとも4g。

丸一日経過しても、完全には蒸発していないということなんですね。3gでほぼ完全に蒸発の重さです。ほぼ、というのは、最初に測った時、どちらのカップ&ガーゼも、2gと3gの間を重さがちらちら変動していたのです。そこまで細かいスケールじゃないので…。

24+4時間後、どちらとも3gになったので、終了することにしました。ガーゼは元のからからの乾いた状態じゃなくて、多少のしっとり感が残っています。

結局、VASHEもDSも、最後まで、同じ速度で蒸発が進みました。