■医療費の無駄 NPWT #251

ここのところ、うちの病院で立て続けに起こっている「医療費の無駄」。

医療費の無駄は至る所にあるんですが、その一つが、NPWTについて。3件連続。

大きな病院では、件数が多いので、院内のcentral supplyでNPWTを保持しています。が、うちは件数が少ないので、その都度KCI社に持って来てもらいます。今は、COVID-19の関係でUPS。(最初からUPSで良かったんじゃない?という感じ。)

一件目は、大きな大学病院から転院されて来る患者さんが、NPWTなので、到着時にそちら(うち)でもNPWTを用意しておいてくれないと転院させられない、とのこと。

そういう事情なので、手配しといて、ということで手配をいたしましたところ、NPWTが到着した後で「スキングラフトうちって聞いてないよ~」とのことで転院をうちの外科医が却下。NPWTは返却となりました。でも、たとえ未使用で返却でも、2,3日分のレンタル代がチャージされます。

ちなみに、スキングラフトは、reimbersement 率が良く、術後の回復も断然早いので、他病院では多く取り扱いがあります。しかし、うちでは、症例が少ないのでその分経験も浅く、取り扱いが少ないです。

二件目は、大きな病院でやった腹部のヘルニア手術の術後の「創傷の手直し」をうちの外科医がしてNPWTを要望。でも、Wound bedはいまいち綺麗じゃない。NPWT可能なぎりぎりの感じ。それでも、3日で随分granulation tissueが増えて状態が向上しました。でも、やっぱりもともとの状態が悪くて、大きな病院へ戻っていただきました。NPWTは一体何だったんでしょうか。

三件目は、手術をするので、NPWT用意して、ということで用意したら、患者さんが腹痛で手術がキャンセル。NPWTはまたまた未使用で返却に。上記同様、返却でも、3日分くらいのレンタル料がチャージされます。

やっぱり手術室(OR)でNPWTを同時にアプライした方が、感染率も低いだろうし、良いとは思うのですが、NPWTだけに関して言えば、intermittentでアプライしても、効果は得られるとの報告も随分前から出ています。

うちのような病院では、目の前に、きっちりOKな創床が用意されて初めてNPWTをオーダーするべきだと思うのですが、なかなかそのような運びになりません。

本当に医療費がいたる所で無駄になっていると思います。

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