入院中の患者さんは、ベッドにいることが多いので、患者さんの創傷チェック時は、ベッドを自分の都合の良い高さに合わせることが出来ます。
が、外来に来られる患者さんは、診察台に登れない人や、移動できない人も多くて、椅子や車椅子に座ったまま足のwoundを診るケースが多いです。
その際、看護師側は、しゃがむ体勢になります。
いわゆる… 不良(これって死語ですかね?)がたむろしてる時のしゃがみ方とでもいいましょうか。
これが何時間かの間に何度もあると、正直疲れます。
疲れるのは、立ったりしゃがんだりの繰り返しの動作です。
なので、出来るだけ、「しゃがむ+立ち上がる」の動作が少なくなるように、足元にUnderpad (ニックネーム的にChux/チャックスと呼ばれます)でクリーンエリアを確保し、必要なサプライを全てそこに準備して、さっさとやってしまう感じにします。
20㎝くらいの高さの小さなスツールがあると、ちょっと座れて便利です。
うちの足の専門医は、ベトナム人系(多分)で、小柄なので、フットワークが軽く、こういう体勢も全く苦にしない様子で、どんどんこなしていきます。
休暇を取りにくい
低い体勢もそうですが、wound VAC のドレッシング材の交換も、大きな病院に勤務すると一日に何件もあるので大変です。
フロアの看護師がやらないケースが多いので、wound nurseがやることになります。
Wound VAC のドレッシング交換は、通常、週に三回で、月曜、水曜、金曜、または、火曜、木曜、土曜、のスケジュールで、病院内でwound nurseが自分1人の場合は、休暇の取得もままなりません。
隣のトラウマ病院では、交通事故後のサイズの大きなwound VACのケースも多く、1人で複数個所あったり、内臓が出ていたりするので、これが一日複数件、週3回となると、結構大変です。
3件あったらそれで午前中が潰れるでしょう。8時間勤務なので、残りの時間で、wound care consultや記録などをこなすと、お昼をギリギリ取れるくらいです。
というわけで、創傷ケアは、体力勝負+代わりがいない場合が多いので、職場を選ぶ際は、自分1人なのか、他にもwound nurseや関われるスタッフがいるのかを確認すると良いかと思います。
正確には、「代わりがいない」のではなく、「創傷ケアの仕事を代わってやってくれるような看護師はいない」です。Extra workですからね!