■看護プログラムの選び方 #67

多くの大学(2年制・4年制)に看護プログラムは設置されていますが、どのような基準で選ぶかは、迷うところだと思います。

人によっては、「近くのコミカレに行く」という選択肢しか無い場合もあります。そういう場合は、もうそれで腹をくくる、となりますが、そうでない方。

長い待ちリストの順番やくじ引きを待っていられない方。ご主人の仕事や、子供の学校等、家族関係のしがらみがなく、遠方の学校にも比較的気軽に引っ越しが出来る方には是非読んでいただきたいです。

看護プログラム専門のカウンセラーがいる

このカウンセラーが、看護プログラム入学志望以外の生徒をカウンセリングしてるのは全く構いません。要は、看護プログラムの仕組みなどをよくわかっているカウンセラーがいてくれるといい、ということです。

何が必要で(足りない教科や単位)、何があったら有利か、とか、いろいろ相談に乗ってくれます。精神的にも、カウンセラーは欠かせない存在です。

必ずしも「厳しい=良いプログラム」ではない

看護プログラム自体の教え方や、点数の付け方、カリキュラムや合格基準など、この学校は厳しい、とかいろいろ情報が得られたらそれをチェックします。

オールAの生徒しか取らない、とか、厳しいカリキュラム内容や合格基準のプログラムの方が鍛えられるんじゃないだろうか、と思うのは、違うと思います。

特に成績。

看護プログラムは、学校によっては、1つのクラス(教科)で9単位とか10単位のことがあります。これがAかBかだったらまだしも、Cなんか取った暁には… 鬱になるでしょう。GPAの落ち込みがすごいです。

看護師は看護プログラムを終えてRNを取ったとしても、そこからまた学業が続くのです。

RN-BSNのプログラムに進学する際、3.0以下のGPAで入れる学校となると限られてきます。

9単位でCを取ったら、3単位のクラス全部Cを取るのと同じ計算です。GPAだけで見ると、何だこの生徒は?!となってしまいます。

隣の市の看護プログラムが厳しくて有名で、一番最初の学期の平均がBマイナスだったそうで、CやDの生徒まで多数いたようです。

そこで先生がクラスで言ったのは「大丈夫よ、この学期のテストは難しかった、って先生達も認識してるから、そんなにショックを受ける必要はありませんよ。皆んなよく頑張りました。」という言葉だったそうです。

そういう問題じゃないですよね?!

その学校の先生が認識しようがしまいがそんな事は関係ないわけです。気持ち的にもトラウマだし、GPAをどうしてくれるんだ、という話。

勉強しなかった自分が悪いでしょう、と言われたらそれまでなんですが、だとしても、むやみに厳しいのはちょっとどうかと思います。

看護プログラムは、州から時々査定及び審査を受けます。看護プログラムだけではなく、全ての学科に於いてですが、テストの点数がクラス全体で著しく悪かった場合は、教え方やテスト問題の内容も問われる筈なので、通常はテスト後にリーズナブルに調整されます。

そのまま悪いグレードがついてしまった場合には、学生にとってはちょっと迷惑な話です。グレードは一生残りますので…。

更に、あまり悪い点数だと奨学金が途中で打ち切られたりします。死活問題!

ちなみにこの学校は、先生による講義がなく、ほぼオンラインの自習みたいな感じです。

BSNやMSNではそういったオンラインスタイルも多数ありますが、ADN(最初の2年の看護プログラム)の授業でオンラインと言うのは、あまり聞くことがありません。

応募前に確認されることをお勧めします。

NCLEXのテストの合格率

資格テストの合格率は、各州のBoard of Nursing のウェブサイトで確認することができます。著しく低い場合は要注意です。

ただし、二人のうち一人が合格(たった一人が不合格)だとそれで50%になりますので、その辺は常識的に判断してください。

シミュレーション・ラボの有無に惑わされない

『シミュレーション・ラボがあります』と言う宣伝は、一般的には看護プログラムのポジティブな評判に繋がります。

しかし、私個人的には、先生の裁量で、同じレベルの教育を与える事は可能なんじゃないかな、と感じます。

シミュレーション・ラボを否定しているわけでは決してありません。看護プログラムにおいては、です。

シミュレーションラボの授業では、先生がシナリオを用意して、別室からラボのマネキンの血圧や脈拍、呼吸数等を操作します。生徒の反応に合わせ、シナリオを続行したり微妙に変えたりして行くので、同じシナリオでも、グループ間で仕上がりに違いが出ます。

生徒はシミュレーション・ラボの日はシナリオを30分前に渡されて、3~5人のグループ内で役割を決めて、自分の役割に沿って動きます。役割は、RN、CNA、MD(医師)、書記、等です。

書記とか医師の役とか、実際の現場がそのように設定されてるわけじゃないし、この設定についてはちょっと疑問を抱きますが、何事もフレキシブルに!と思えばいいか!と割り切ってやりました。

シミュレーション・ラボに関しては、多くの生徒がほとんど同じコメントをします。「it must be good for us, but I hate it!」。

シミュレーション・ラボは、公衆の面前で大恥をかいて、クラスメートに「プッ」と苦笑され、先生の辛辣なコメントを全員の前で受けるという苦い時間…。

勿論、学ぶ事は多く、皆んな一生忘れないと思います。だって、失敗すると、ほぼ間違いなくトラウマとなりますし!

もし実習の総合計時間が100時間だとしたら、シミュレーション・ラボがある場合は、実習90時間+シミュレーション・ラボ10時間、と実習時間が削られるだけの話です。

その分、実際の現場で実際の患者さんのケースを学べたら、そちらの方が有益ではないのかな、とも思いますが、何といってもシミュレーション・ラボの利点は、現実にはあまり起こりにくいと思われる状況も作り出せるということです。産まれたばかりの赤ちゃんが連れ去られる、とか、患者さんが凶器を持っていた、とか、普通じゃないような状況で、看護師がどのように対応するか、とかを学ぶことができます。

というわけで、その学校にシミュレーション・ラボがあったらそれはそれでオッケー、でも、無くてもそれはそれでもオッケー!と思います。

オンライン・シミュレーション・ラボ

BSN(4年制の部分)のコースであったオンラインのシミュレーション・ラボは、専用のソフトを使って自分で都合の良い時間にこなす、というものでした。

これは、自分のコンピュータのスペックが、一応ゲームが出来るくらいのレベルであることが必須で、WiFi環境もちゃんとしてないといけません。

私はこの時、自分の家のWiFi環境が、いかにいまいちだったのかを認識して、アップグレードした次第です。

でも、使用していた電話会社がすぐには対応してくれなくて、その間、必要に迫られて、スターバックス等、公共のWiFi使用可能エリアを複数チェックしました。

スターバックスは、なんと我が家の200倍、というか我が家がスタバの1/200!

あまりにひどさにびっくりしました。

そして、公立図書館がスタバと同じくらい。

そして、マックのWiFi環境は、正直「ん~、ここじゃ無理か~」くらいのレベルでした。

ちなみに、スピードを測りたい人は、このサイトでテストできます。

ちょっと話が横道にそれましたが、その看護プログラムがオンラインのシミュレーションラボを取り入れてる場合もあると思うので、チェックしてみて下さい。

授業や実習のスケジュールを確認する

看護プログラムに応募する前に、そのプログラムの授業や実習のスケジュールを確認することをお勧めします。

私が行ったプログラムは、授業は週二回9時から11時半まで。午後は、実習の準備や課題、コンピュータラボ、スキルラボで手技の練習などに充てる時間です。帰りたい人は、帰っても構いません。

週に二回は、病院実習で、週末や祝日は休みです。金曜日が休みになってた時も結構あったような気がします。

働きながら来てる人もいましたが、大体はパートタイム勤務かそれ以下で、フルタイムで働いてる人はあまりいなかった気がします。

一人、レストランでフルタイムで働いている人がいましたが、その人は途中でテストの点をキープ出来ずに結果的に辞めてしまいました。

夜のシフトの実習は、基本的に無いんじゃないかな、と思いますが、夕方のシフトくらいはあるかもしれません。事実、私は最後の実習が夕方のシフトと日中のシフトが半々でした。でもそれも一週間くらいの日数なので、やりくりすれば出来ないことじゃないと思います。

先生の質

看護プログラムで教える先生は、ほぼ、どこのプログラムでも、MSNのディグリーかそれ以上を持っっていることが基準の筈で、先生がBSNだとしたら、はっきり言って、そのプログラムの基準がいまいちだと思います。

何故なら、Nursing Educationというカテゴリーは、通常は、マスターに入ってそこで初めて専門的に学ぶことができるもので、BSNにはそこまでのカテゴリーは無いからです。

ADNでは、RNを取るまでの基本的な知識と手技、BSNでは、それに加えてRNが持つべきリーダーシップやマネージメント的な事を学び、MSNでは、更に自分の専門となる分野を学ぶ、という形になります。

そして、繰り返しになりますが、MSN(マスター)で取れるカテゴリーの一つに、Nursing Educationというのがあって、看護プログラムで教えたいとかいう人はそのコースを取ります。

BSNの先生でも、とても深い知識を持った方も沢山いらっしゃいます。その場合は、多くは、非常勤かパートタイムくらいだと思います。

実習先

看護学生の実習先は、病院の各フロアの他に、訪問看護、Sub-acuteケアの施設、リハビリ施設、大腸検査などを行う医療施設、刑務所、摂食障害の施設、アディクション治療の施設、等があります。

診療所(クリニック)にはRNはあまりいないので、クリニック系の実習はないです。クリニックにいるのは、主にメディカル・アシスタントです。

Long-Term Careにいる看護師は主に(准看護師)LVNということで、Long-term Careの実習は1日2日しかありませんでしたが、たとえ1日2日でも行けたら勉強になるかと思います。

私は、今しか行けないかもしれない、と思って、刑務所も希望リストに加えて1日2日行きました。行って良かったです。

実習先に、Long Term Careの施設だけが多く設定されていたりしたら、ちょっと要注意です。実習先は、先生や卒業生のコネクションで実現するようで、あまり選択肢が無かったら、あまり実習先に力を入れてくれてないのかな、と思ってしまいます。

★補足★ 忘れるところでした。Accreditation。その看護プログラムが正式に認可されているのかどうかの確認は、実は何より大事です。(最後に書いちゃって申し訳ありません!)

認可されてないプログラムを卒業すると、その後、将来的に壁にあたったりしますので、最初からちゃんと認可されているプログラムを選んでください。「ACEN」か「CCNE」になっていると思います。両者の違いは、認可するディグリーのレベルです。

最後に…、最初にも言いましたが、自分は近くにある学校に行く以外選択肢はないし、と言う方、それで全然いいと思います。全ては自分次第、多くを学ぶも学ばないも自分次第です。

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