婦人科系の検査に使用される器具の話です。
子宮の入り口や膣の部分を検査する際、スぺキュラム (speculum)という器具を使用します。そのため、検査は「speculum exam」と呼んだりします。
その器具を使用する前に、予習として器具の動かし方を練習しました。
スぺキュラムには、ライトが付いています。
使用時には、はさんである小さな紙を外すと、直ぐに点灯する仕組みになっています。ライトはとても明るくて、このライトのおかげで子宮の入り口付近の状態をはっきり目視することが可能になります。
これは練習用で、実際には勿論新しい器具を使用したのですが、帰宅する際、このライトがまだ点いていました。せっかくなので、このライトがどれくらいの時間もつんだろうと思って、器具をキープしていました。
そしたらば、なんと、なんと… 今日で、まる6日。
ライトは6日間ずっと消えずに点いたままです。
明るさの度合いはわかりませんが、一応点いています。
入っているのは、ボタンセル電池という小さな電池が3つ。
あの明るさを出すのに、この電池が3つ必要なのだろうか。
このライトに、持続性は求められていないわけだから…。検査自体は1分くらいのもの…。6日間も光っててくれなくても…
2つでもよくない?と思ってしまいました。2つだと、明るさが足りなくなってしまうのだろうか。明るさはあるに越したことがないですが、ライト無しの金属の器具を使用するお医者さんも多くいらっしゃると思います。
電池が1つだとどうなるのかしら?
医療現場の無駄じゃないのかしら…
すみません、製作企業様。こんなことを言って…。
せっかくなので、外にゴミを出しに行くときとか、夜中にお手洗いに行く時に、お供の灯りとして使用しました。
だって、せっかくある灯りだから…、せめて使ってあげたい。
ちなみにですが、この器具は、婦人科の定期健診である「Pap smear」と呼ばれる子宮頸がん検診の際にも使われます。短く「パップ・スミア」と呼んでいますが、正しくは「Papanicolaou test」という名前です。スペイン語で通訳される際には、そのまま「パパ二コラウ」と訳してるようでした。
アメリカでは、21歳からの検診です。20歳で行くと、「21になったら来てね」と言われます(特に問題が無い限り)。