この複雑な味は何?今まで何を味わっていたんでしょうか。

いきなりの味覚障害

私のCOVIDインフェクションの症状は主に頭痛でした。が、それプラス、細かい色々な症状が合わさっていた点で、通常の頭痛と違っていました。

PCR検査で陽性が出て、当日は特に症状も無く(無いと言えば嘘になります、軽い鼻炎っぽい症状がありました。軽い発汗もありました。)過ごしていたのですが、2日目、3日目は、一転して寝たきりの状態でした。

4日目、5日目でそれも軽減し、症状が軽くなったと思いきやの5日目の朝、いきなりの味覚障害に焦りました。

何日かぶりにコーヒーを飲もうと思って、コーヒーを淹れたのですが、濃いめのコーヒーにも関わらず、全く味がしませんでした。

そうだ…、そうだった、コロナに味覚障害は付き物だったのだった… とそこで改めて思い出しました。

でも、味覚障害って、コロナの感染が診断されるようなタイミングで起こるんじゃなかったっけ?と思いましたが、調べたら、4,5日頃に症状が出る、と書かれてありました。

コーヒーだけわからない?

え、でも、ちょっと待って…

私は、同じ朝に、バナナを普通にバナナの味を認識して食べています。

それに、喉を守るために、生の蜂蜜も、蜂蜜の味を普通に認識して食べました(和尚さんの水あめみたいに舐めました)。結構しっかりした味がする蜂蜜なのです。

そう… 同じ朝に、少なくとも、バナナと蜂蜜に関しては、私の味覚に障害は無かったはず…。

体感としては、そういえば、その日の朝、舌に微妙にぬるっとする感覚がある…と感じていました。

でも、あれはもしかして、ぬるっとした感覚ではなく、「舌の感覚を失った」感覚なんじゃないかと思いました。

そしてその感覚は、舌全体ではなくて、舌の真ん中辺から前の方にかけて

味覚マップ

舌には、味覚を感じる場所が、味覚によって分かれています。塩気を感じるのは舌の先の方、とかいうように。

ふと、思いました。コーヒーは… 何の味?

味覚には、甘い、しょっぱい、辛い、苦い、酸っぱい、等がありますが、コーヒーは、いろんな味があれこれ合わさっているような…

コーヒー好きの方なら、その辺をかなりこだわって飲まれているのだと思いますが、私は… 苦笑。

私は、今まで一体毎朝何を味わって来たんだろうか… という自分に対する呆れた感がありました。

このコーヒーのサイトに、「コーヒーの複雑なシステム…云々」と書かれてあったのを見て、だよね、そうだよね、コーヒーは複雑だよね、と自分を慰めました。良かった… ちょっとホッとした。

Cranial Nerveの何番?

さて、味覚障害は、この度経験した脳の異常の一部だとして、それはではどの神経なんだろう?ということなのですが、以前から保存していたCNのサイトの表によると、次のようになっています。

舌の先端2/3 = CN VII (Facial nerve)

舌の奥の方1/3 = CN IX (Glossopharyngeal nerve)

(physio-pedia.comのサイトより

そして、味の80%は、匂いから来るそうなのです。「匂い、あれ?」と言うのは、実は、同じ朝に、味の前に感じた感覚です。ちなみに、匂いはCNの1番です(CN I – Olfactory nerve)。

治るの?

私の味覚障害は治るの?と言うことなのですが、あれこれ読んだりしてみると、どうやら大半の人は2週間くらいで元に戻るようなのですが、中にはずっと戻らないケースもあるようです。そんな…(涙)コーヒーの味がわからなくなるなんて悲しいじゃないですか…

そんな場合は、どうやらトレーニングで戻すそうなのです。そしてそれには半年とかそれ以上の時間を費やすようです。

というわけで… 今私は何をしているのかと言うと…

とにかく「認識作業」をしています。味の認識作業。一つ一つ味を確認する作業です。

今まで、なんと適当に、あれやこれや、飲んだり食べたりしていたことでしょうか。

そういう意味では… この味覚障害にも、何らかの意味があったと思いたいです。

じゃないと、やってられませんよね…(涙)