Xeroform + NPWT on Tissue Graft

NPWT使用の際、wound bedの状態によっては、黒いGranuFoamドレッシングの下にコンタクトレイヤー・ドレッシングを置く場合があります。コンタクトレイヤー・ドレッシングは、次のようなものが挙げられます。

コンタクトレイヤー・ドレッシング

non-adherent strip dressing – これは、よくオーダーで出される「Adaptic」の代用品になるものです。パッケージから出した時は、ベトっとしていますが、時間が経つと、べタっと感は消えます。

Medline Versatel One Silicon Layer Dressing – このドレッシング材の便利な点は、粘着性があってスポンジと一体化させることができるので、扱いやすいことです。”One”は、片面だけ、という意味で、両面に粘着性があるタイプもあります。この粘着性はNPWTのバキューム機能には特に影響しません。

さて、この度、コンタクトレイヤー・ドレッシングとして、NPWTにXeroformを使用しました。外科医からXeroform使用の旨のオーダーがあったからです。Xeroformは、よく前述のnon-adherent strip dressing/Adapticと同等の位置づけで使用されます。しかし、Xeroformがガーゼである点、Xeroformがocclusiveドレッシングである点などから、使用を拒む医師も中にはいます。Xeroformは、スキングラフトの際のドナー・サイトには非常によく使用されます。

今回は、バイオロジック・ドレッシングの上に置いて使用するものでしたが、ドレイネイジも普通にキャニスターに入るし、今のところはいい感じに進行しています。Xeroform自体にも殺菌性があるということで、普通のnon-adherent strip dressingよりは、グラフトサイトを安全に保てて良いようです。

NPWTのプレッシャー設定

今回のNPWTのプレッシャー設定は、75 mmHgです。

ちなみに、他の外科医は、同じ状況下で、Adaptic dressing + GranuFoam dressingで、プレッシャー設定は通常の125 mmHgでした。結果は普通に良好でした。このように、wound careのオーダーは、外科医によって内容が少し違ってきます。