Hydrocolloidの「Ring」をWound VACを使用する際に時々使います。
特に、部位が、足や手、股間など、その場所が平らじゃなくてエアリークが起こりそうな場合に、より良いシール状態が得られるように使用します。
この度、どちらも手元にあったので、同じWoundに対して両方使ってみました。部位は「手」です。というわけで、ちょっと比較をしてみたいと思います。
- Hollister Adapt CaraRing Ostomy Barrier Ring
- Coloplast Brava Moldable Ring Durable Seal
比較結果(主観です)
「仕上がり」は、どちらも同じです。この場合の「仕上がり」とは、使用目的である「Good seal」であるので、目的はどちらも難なく達成されて、そういう意味では、どちらの商品もオッケーです。
商品価格も大きさも同じくらい。価格に多少の差はあるのですが、厚さにも多少の差があるので、それを考慮すると同じくらいです。
では、次回購入するとしたら、どちらを選びますか、という問いがあったらどうでしょう。
うう~ん、そうですね、Adapt CaraRingも普通に良いですが、私はきっと「ColoplastのBrava」のRingを最初に選ぶでしょう。
何故なら、単純に、「柔らかく、伸びが良く、切れず、扱いやすい」からです。
また、パッケージも開けやすいです。
しかし、今回はVAC therapyに使用したのですが、この商品は、どちらも本来の使用目的はオストミーケアです。Bravaを使用して、希望通りのストマ周りの肌の状態が得られなかったら、Adapt CaraRingを使ってみると思います。
下にその理由を挙げてみます。
Hollister Adapt CaraRing Ostomy Barrier Ring
厚さ:2.3 mm
直径:2”
この商品の売りは「infused with ceramides tissue」という点です。セラミド (ceramide) というのは、保湿を助ける成分で、表皮 (epidermis) と真皮 (dermis) の両方に存在します。そのセラミドと合体することによって良い肌の状態をより良く保つというものです。
Coloplast Brava Moldable Ring Durable Seal
厚さ:2.0 mm
直径:2”
Adapt CaraRingに比べ、とにかく柔らかくて伸びが良く、使いやすいです。肌への付きもいいです。
VAC therapyとは別に、他の患者さんのストマ周りに使用したりもしますが、使いやすいということは、作業スピードが上がるということです。作業中も、ストマからは便が出てきますので、伸びが良くてさっと思った通りの形に変形してくれる商品だと使い勝手がいいです。