創傷ケアは不要不急か

外来のクリニックにwound care のフォローアップの予約で来られる患者さんは、その状態により、週一回だったり、隔週だったりします。

新型コロナウィルスの感染防止のため、不要不急の外出を自粛している関係で、例えば、足の専門医の予約は生死を争うわけじゃないということで、大分スケジュール調整されたようです。

wound care の患者さんも、フォローアップの時点では生死に関わる状態ではなく、そういう観点では、不要不急です。

しかし、高齢の方などの場合、家族の人がケアできるのなら、毎週来なくてもいいですよ、と言ったところ、家族に「それは困ります」と言われました。

医師側も、「何で来られないの?来てもいいんじゃない?」と言います。

そういったわけで、ほぼ今まで通りの感じで患者さんを迎えています。

でも、やっぱり、患者さんのケアを家でされるご家族に対して、出来るだけクリニックに来なくてもいいように、どんな状態がダメか、とか、「教育」をすることが多くなっています。

本来、創傷ケアはそうあるべきで、だから、この新型コロナウィルスの感染問題を機に、外来の創傷ケアの患者さんの受け入れも徐々に変わっていくのだろうと思います。でも、変わって行くべきは、受け入れる医師とか看護師、そして患者さんやご家族の方の意識です。

外来では、徐々にテレヘルスも増えています。これは、自粛生活が終わった後も続いていくと思います。

創傷ケアのテレヘルスは、想像すると、他の病気の症状に比べ、難しいかなと思いがちですが、出来る状態も多くあります。特に問題はないし、質問もないけど、予約が入ってたからクリニックに来た、というような状態はテレヘルスでいけます。

これに医療システムが、チャージとかの関係で、どのように追いついていくのかな、という感じです。うちの病院は動きが遅いので…。