私が時々行く外来には、複数のプライマリー・ケア・フィジシャン(PCP/主治医)や専門医がいます。
以前はナースプラクティショナー(NP)が複数人いましたが、今現在(2022年秋)は、1人いるだけです。フィジシャン・アシスタント(PA)も1人います。
誰がいて誰がいないかは、病院内政治によるところですが、一般的には、NPもPAも単独で、独立した感じで医師と同じように患者さんを診ます。
州の規定によりますが、NPまたはPAは、身体症状が比較的安定している患者さんを診る、とされています。いくつもの症状を抱えて難しい健康状態にある患者さんは、医師に診てもらう形になります。
NPは、もともとが正看護師(RN)なので女性の確率が高く、一方で、PAは男性の確率が高いです。
PAやNPは、どちらも、外来のクリニックや、透析センター、SNF (Skilled Nursing Facility)、その他医療施設で、医師と同じように(厳密には同じではありません)プロバイダーとして勤務します。
勤務体制は、例えば、うちの外来のクリニックでは、一日8~10時間くらいの勤務時間で、週4日勤務です。
一日に診る患者さんの数は、どのPAもNPも、20~25人前後。
1人の患者さんの診察時間は記録時間も含め、15~30分です。
医師と同様に、メディカル・アシスタントが1人か1人以上つきます。
立ち位置は、当然のことながら、医師よりは少し弱いです。週末も時々外来を開けるのですが、週末勤務はPAかNPの時が多いです。
COVID-19の感染が広まってからは、外来でコロナ検査をするようになりましたが、行うのは医師ではなくPAかNPです。でも、それはしょうがないかな、と思います。誰かがやらなければいけないし、NPやPAが勤務してない時には、一人の医師がやってくれてたりしました。
このように、微妙な制約があるPAやNPのポジションですが、普段は、医師と同様に患者さんをバリバリ診ています。