■患者さんが自分でSuture removal?!■高齢者の転倒は要注意 #201

向かいに住む高齢の女性の方が、転倒したためERに運ばれたとかで、今日の午後、ERから戻ってきました。

娘が犬の様子を見に行ったら、既にERから帰っていたようですが、「woundあるからwound careが必要って言われたから行ってあげて」と言うので行ってみました。

ERでは、主要な(大きな)wound だけをケアしてくれたようで、足の膝の2㎝x2㎝のスキンティアは、ズボンを履いていたこともあって、そのままだったようです。

大きなwoundの1つは、こめかみの2~3㎝くらいの裂傷で、血がダラダラ流れていたそうで、糸で縫合されてきていました。

もう一つは、Co-banで巻かれていたので、状態はわかりませんが、5㎝くらいの裂傷で、そこはSteri-Stripsが貼られているとのこと。私が丁度Steri-Stripsを持っていたので「ああ、それそれ、それと同じのを貼ってくれた」と言っていました。

聞いた感じだと、その部分は、肌がくっつくスキンバリアでケアされたようです。たぶん、これかな、と思うアイテムはこれです。見てないので、想像ですが…。

たぶんこれかな~と思います。

Skinaffix skin barrier

Skinaffix skin barrier

そして、「Sutureのリムーバルに後から行くの?」と聞いたら、「え?それは自分で抜いて取るように、って言われたよ」とのこと。

え? え? 自分で抜いて取るの?

とまた聞いたら、「溶けるタイプじゃないけど、自分で切って抜くように、って。だから行かなくていいのよ」とのこと。

そう… だから、え? 自分で?!

一人暮らしの高齢者の患者さんが抜糸の作業を自身で出来ると仮定しての指示だったのでしょうか…。

でも、大事に至らなくて良かったです。

■高齢者の転倒は要注意

高齢者の転倒は、寿命を数年縮めるリスク有りと言われます。

今日の転倒時には、頭を打っていたために、お店に居合わせた看護師が救急車を呼んでERに運ばれた、とのことでした。

頭を打つと、脳内出血でストロークと似た状態になることもありますし、それが2日後くらいに来ることもあります。その時点では、既にERにはいないし、一人暮らしで、自分でちょっと「あれ?」と感じても、そのままだったりします。

転倒には気をつけましょう。そして、転倒した場合は、友人や近所の人に転倒した旨を知らせておくといいです。「心配かけちゃから… 」などと言う心配はご無用です。

1人で暮らしている高齢の家族がいたら、「転倒したら、絶対に知らせてね」と念を押しておくといいです。その後の頭痛のフォローや骨折のフォローとかも出来るからです。

骨折をしたりすると、毎日の数多くの小さな作業に支障をきたします。

今日の転倒も、「急いでいたんだよね」とのこと。

ゆっくり生活しましょう。

ゆっくり動きましょう。

後日。。

3日後

職場にこの高齢の方から電話がかかってきて、「今日」抜糸をして欲しいとのこと。

え?今日?はまだ3日目。「今日は早いんじゃない?」と言うと、「でもドクターが『2,3日で抜糸していいから』と言っていた」とのこと。

顔の抜糸は、通常は5日~7日くらいです。その時点での、実際の状態を見ていませんでしたが、血がダラダラ流れていたという箇所を時期尚早に抜糸は…お約束できない旨を伝えて、丁度5日目の朝、時間があるのでその時にね、と電話を切りました。

5日後

抜糸に行きました。

抜糸後、再度「これをドクターがこの高齢者に自分でやれと言うとは絶対に思えない」と思いました。でも、「貴方(私)がやってくれないなら私が自分でやる」の勢いだったのですが、どうなんでしょう… こういうのは。本当にこういう事は「来週抜糸に来るように」ときちっと言って欲しいです。こんなの高齢者が自分でできるわけないです。

6日目

朝から職場に電話がかかってきて、「目がまわる」とのこと。速攻ERに行くように、と言うと、行きたくない、とのこと。それに自力で運転できないから行けない、と。

隣の人が家にいるから、彼女に聞くように言うと、「彼女には聞けない」と。「じゃあ、タクシー呼んで速攻行って。ストロークだったらどうするの。転んでまだ一週間だし」と言うと、嫌々行ったようでした。と思ったら、なんと、ERでなくて、眼科に行ったとのこと。

「眼底検査をしてくれて、何事も無いと言われたよ~」と電話口で。ちゃんと転倒について伝えた?ちゃんと頭を打ったことを伝えた?と聞くと、一瞬の間があり(言ってないんじゃないか…と思われる間)、「伝えた」と。

眼科医が、一週間前に転倒、頭を打った、目が回る、と患者に言われて、眼底検査だけをして帰宅させるとは到底思えないです。

7日目

朝から電話があり(土曜日)、「果物が無くて」と言って…。この方は、とてもindependentな方で、果物が無いくらいで電話してくるなんて、普段では有り得ない。しょうがないから果物を持参して行ってみると、ふらふらして歩けていない。

もう~、だから最初からERに行けってあれほど言ったのに…。すぐにERに行きました。(ERはコロナ体制万全です。)

ERの受付で「体重は?」と聞かれて、「125lb. 息子を亡くしたので… 」とペラペラ話し始めて(典型的な感じ)、何を聞かれても「I am just fine.」と言っています。ああ、こういうことなんだね…と納得しました。

これじゃ、ERのドクターが「ハイハイ、自分で抜糸していいよ」と言うわけです。娘達も一向に来ないわけです。

ERでは、ストロークを疑って、MRIを撮ってくれたようです。

結局、MRIで脳血栓も無い事がわかり、大事を取って4時間くらい滞在して、Vertigoの薬を出してもらって、翌々日にはすっかり良くなりました。本当に良かったです。

でも、本当に、高齢者の転倒には十分気をつけましょう。若者もそうですけど…。

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