足切断後の予後(Long-Term Careにて)

今の職場でwound careの看護師として働きだしてから5年経ちました。

5年の間に見えてきたことがあります。それは、足の指や足、そして脚の切断後の生存期間についてです。

足切断後の生存率については、多くのレポートが出ています。でも、最近になって、自分の肌感覚もそれらのレポートに近いと感じています。

足切断後、Long-Term Careに移ってきた患者さんを見てきたからです。

それらの足の切断が避けられなかった患者さん達は、ほぼ全員が糖尿病を患っていました。

私の職場で見た感じでは、高齢者の場合、足や足の指の切断後の生存率は1~2年といったところでしょうか。これはあくまでも、私の職場での肌感覚です。なので、それ以上に生きられる方は勿論いらっしゃるでしょう。

足の指や足の切断は、糖尿病が悪化した症状の一つの結果です。

なので、切断によって潰瘍がなくなったとしても、糖尿病というおおもとの状態は無くなっていない。

多くの人は、糖尿病をまだまだ甘く見ているのではないかと思います。

久しぶりに書いたブログ記事が暗い話になってしまいましたが、足の切断は簡単に起こります。

裸足に靴下を履いて、外の新聞を取りに行った際に踏んずけた小さな小石のせいで小さな潰瘍ができた方がいました。糖尿病の方は、皮膚の感覚が鈍くなっています。そのため、小さな傷に気づかず、傷はみるみる潰瘍に発展し、感染症になり、救急に運ばれ手術になりました。半年後、膝下の切断となりました。

糖尿病をお持ちの方は、絶対に靴を履いて外へ出ないといけません。スリッパ類でもダメです。

皆さん、どうか、年一回の健康診断や、主治医を持つことの重要性を考えてみてください。

そして、糖尿病と診断されたら、きちんと生活改善をして血糖値のコントロールを行ってください。

でも、そう、それが難しいから困るんですよね。わかります。何故なら、私も糖尿病予備軍だからです。

検査で引っかかって、「白米は玄米に変えてください」と看護師さんにさらっと言われてしまったからなんです。そんな簡単に食事の好みって変えられないものですよね。

一緒に頑張りましょう。

春からスタエフで音声配信をしていることもあって、ブログをしばらくお休みしていました。

久しぶりのブログが暗い話題ですみません。今、そのような患者さんが入院しているので、頭に浮かんでいました。

ブログサイトを訪れて下さり、ありがとうございました。

それではまた。